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不安な夜、幸せな朝 ページ18

【設定】

イライさん…寂しがり屋
イソップくん…独占欲強め

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【本編】


月がすっかり高くなってしまったな。
今日は彼に会えなかった。

彼にはいつでも部屋に来て良いと伝えてあるのだが、遅い時間には訪れない。

さすがにもう来てくれないだろうか。

いつものように化粧箱を整理していると、扉から控えめなノックが聞こえてきた。

「イソップくん…」
「イライさん、こんばんは」

部屋に招き入れると、彼は遠慮がちに入ってきた。

「ごめんね、こんな遅くに」

今の時刻は午前0時すぎ、この時間にはいつも起きているのでさほど気にならない。

「大丈夫ですよ」

僕は気にしないで欲しいという意図で言ったのだが、彼は俯いて

「…夜中には会いにこないようにする」

と言った。彼にはどういう意図で伝わってしまったのだろうか、やはり僕は人の気持ちを読み取るのが苦手なようだ。

「そうですか」

夜中でなくとも会えるのでそう返すと彼は黙ってしまった。そう言えば夜中だからかイライさんはいつもの目隠しを取っている。

僕の好きな綺麗で青い瞳、だが次の瞬間その美しい瞳から涙が伝った。

「イライさん?」

「イソップくんは平気なのか…?」

何が平気なのかよく分からず聞き返すと彼は僕に背を向け出ていこうとする。

「待ってください!」

急いで彼を引き止める。

「離してくれ…っ」

「だったら理由を教えてください!」

声を荒らげすぎたのか彼が小さくびくつき、僕の顔を見た。

…そんな顔させたくなかったのに。

2→←冷たい夜。


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  • 恋愛運: ★★★☆☆
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設定タグ:第五人格 , 占い師 , 納棺師   
作品ジャンル:その他
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踊り狂う雑魚(プロフ) - あ、そうなんですね!良かった〜 (2020年4月29日 20時) (レス) id: 5e1aeed0ee (このIDを非表示/違反報告)
ぬこまき(プロフ) - 踊り狂う雑魚さん» 元気ですよ!最近はあつ森しかやってないから第五全然できなくて笑 (2020年4月29日 0時) (レス) id: a8d43ca4fd (このIDを非表示/違反報告)
踊り狂う雑魚(プロフ) - ぬこまきさん、お久しぶりです。最近第五人格してないようなので心配になっちゃいました。お元気ですか? (2020年4月25日 9時) (レス) id: 5e1aeed0ee (このIDを非表示/違反報告)
ぬこまき(プロフ) - 踊り狂う雑魚さん» ありがとうございます、よかったです! (2020年2月15日 15時) (レス) id: a8d43ca4fd (このIDを非表示/違反報告)
踊り狂う雑魚(プロフ) - 最高!こういうの好きです (2020年2月15日 9時) (レス) id: 5e1aeed0ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこまき。 | 作成日時:2019年6月25日 2時

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