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な、何故黒木君まで私の夢に……!?


「あら、タカ様!今日はお早いのですね。でもごめんなさい、まだ終わっていなくて…」


フリフリ真理子の声が心なしか1オクターブほど高くなってる…


「いや、気にしないで。今日は早く来すぎてしまったので。私はこちらの机で待っていますから。続けてください?マリーさん」


ぶっ!!マ、マリーさん!?


「はっ、はい…!」


マリーさんは私を振り向いて、


「さあ、姫様、この文を書き写してくださいまし」


と、それは見事に優しい声で言った。


私は漏れる笑いを堪えるのに必死で、書き写すどころじゃなかった。



ーーーーーーーーー


やっと英語らしき文を書き写し終わり、マリーさんが黒木君に精一杯媚びて帰ったところで、黒木君、もといタカが、座っていた椅子から優雅に立ち上がり私のもとに来た。


「さ、アーヤ姫。さっそく授業に入ります」


うっ……。ア、アーヤ姫って……!


現実で姫って言われるだけでも恥ずかしいのにそれに名前がつくとなると、更に更に恥ずかしいっ!


「どうかされましたか?アーヤ姫。顔が赤いですよ?もしかして熱でもあるんですか?」


教科書を開いたタカが聞いてくる。


「え!いや、あの…ア、アーヤ姫って言われるのが、ちょっと違和感というか、その…」


け、敬語……!!


これもかなり……うう…


するとタカはクスッと笑って、


「何をおっしゃるかと思えば…何を今さら?今までそう呼んでいたでしょう」


そう言って私の耳元にスッとその綺麗な唇を寄せ囁いた。


「――それとも、この私に呼ばせたいのですか?"アーヤ"……と」


ええ?な、何、どういうこと?


なんかいきなり雰囲気が…


そ、それになんか現実の黒木君より、タカは色気が二割増しになってる気がするんだけど…


と言うか、もはや別人っ!


と、そこへ


コンコン


「タカさん、ちょっと急ぎのお話が。少しお時間いだだけますか」


タイミングよく男の人の声がして私はホッ。


「少し待っててくださいね」


タカはニコッと笑ってから私から離れ、部屋を出て行った。


うーん…どうしよう。このままタカと二人っきりなのはちょっと耐えられないかも…


ふと、部屋にひとつだけある窓が目にとまった。


あることを思い立った私は素早くその窓を開け、下を見下ろした。三階くらいの高さ。


うん、なんとか行けそう。


何故かすぐそばにあった長いロープの端を、頑丈そうなカーテンレールにしっかり結びつける。

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上アヤ推し - 面白かったです! (2020年6月12日 17時) (レス) id: 4eddd97961 (このIDを非表示/違反報告)
クレオメ(プロフ) - でも時間ができて書けそうだったらいつか書いてみたいです!(あまり期待しないでください…)。読んでくれてありがとうございました! (2017年1月15日 19時) (レス) id: 8ab8fd51aa (このIDを非表示/違反報告)
クレオメ(プロフ) - 黒ネコ♪さん» 目覚めなかったとき!?完全別世界の話ということですね。私の力量だと思うように書けるかどうか難しいので(- -;)スミマセンm(_ _)m (2017年1月15日 19時) (レス) id: 8ab8fd51aa (このIDを非表示/違反報告)
黒ネコ♪ - クレオメさん» この話の目覚めなかった時のお話をみたいです。 (2017年1月15日 15時) (レス) id: b7747621c5 (このIDを非表示/違反報告)
クレオメ(プロフ) - すずねさん» コメントありがとうございます(^^)ちゃんとカッコよくかけてたかな…?でもそういってもらえるととても嬉しいです。ありがとうございます! (2016年8月9日 16時) (レス) id: 84af0bc208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クレオメ | 作成日時:2015年10月19日 19時

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