【夏目友人帳】妖の長は祓い屋で…？ (ページ3)

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「きりーつ、れー」

帰りの号令と共にカバンを手にとり立ち上がる
1番窓際の私が教室の出口に1番に手をかけた

「待ってくれ、話の続きをしたい」

肩を掴まれ振り返ると慌てた様子の夏目

「…通行の邪魔してるから」

「あっ、」

出口の前で立ち尽くす私たちに後から続くクラスメートが足を止めている
私の言葉に手を離した彼、私はそのまま扉を開けた

「ごめんだけど、
今朝も言った通り用事があるの
また今度にして」

返事も待たず、私はその場を後にし、
帰路へ着いた

家の前まで来ると、
門の前で家を伺うようにしている女性達

「うちになにか御用でしょうか？」

声をかけた私驚き、
慌てた様子の彼女たちに思わずため息がこぼれる

「あ、いや、その回覧板を届けに」

「そうそう！お手伝いさんに渡そうと思って」

事前に示し合わせていたのか、
勢いよく被せるように言ってくる

「うちのお手伝いさんは、人前に出るのが苦手な方なので、
そういう回覧板だったり、郵便物の受け取りは私がいる時間帯にお願いしてあります」

「それはそうなんだけど、他の方も待ってるし急がないとと思って」

「ですので、うちに回していただくのは最後にとお願いしてあります」

「でも、あなた学生さんだし一人暮らしで、夜もあまりいないみたいだし、
私達もいつ来たらいいか分からないのよ」

「それも、毎週月木の17時から21時は家にいるようにしてるとも言ってます
今日は水曜日ですよね？
そもそも、回覧板もお手数おかけするのも申し訳ないので郵便受けに入れて置いてくださればそれでいいとも何回も言ってますよね…
とりあえず、その回覧板は受け取ります
お手数おかけしました」

そう言うと、
2人はこちらを睨むようにして歩き出す

「なんなのよ、あの態度」

「やっぱりみなしごはダメね
教育がなってないのよ」

「お手伝いさんなんて言ってるけど
男か女かもわかってないのよ」

「ま！そういうこと？」

下世話な噂が好きなのも困ったものだ、
人の家を覗き見しようとしているあなたがたと私のどちらの教育が行き届いているのか教えていただきたい