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「此処はこうで..、否違うか?」

ポートマフィア執務室の一角、散らばった写真を下にキャンバスに向かって首を捻らせる。首領の許可を貰い5、6年は使っているこの部屋は、既に神原専用のアトリエになっていた。部屋には今迄描いてきた絵やスケッチブック、下書きの儘放置されたキャンバスが整頓されてたり散らばってたり。絵の具や水彩色鉛筆だけは綺麗に並べられその近くに『誰も触るなよ!!』と書かれた紙をも置く程大事にしていた。

コンコン

「神原君居るかい?私だ。マカロンを持ってきたのだけど..、開けていいかい?」
「嗚呼、首領。どうぞ。」

神原が返事をすれば扉がギィと開き、ポートマフィア首領__森鷗外が笑顔で顔を覗かせる。森はアトリエとなった広い部屋を見渡せば参ったと云わんばかりの優しい笑みを作る。

「随分と増えたねェ..、今日はずっと此処に居るのかい?」
「部下や中也が面倒押し付けなければまぁ、ずっと居る“つもり”です。」

森は窓近くの椅子に座れば机にマカロンの入った箱を置き再度部屋を見渡す。窓から微かに入ってくる風は森の髪の毛を正しく揺らす。そんな森の姿を背に神原はキャンバスに筆を滑らせる。

「エリス嬢は如何されたんです?」森の方を向かずに問う。神原は手を止めようとせず筆を滑らす音に耳を傾けていた。
「エリスちゃんは今お絵描き中でね。」少々呆れつつも愛しの少女の姿を想像して顔を緩める。「君のように絵が上手くなりたいと云っていたよ。良かったねェ神原君。」

首領の声に耳を傾け乍も作画を続ける。窓から入ってくる斜陽は部屋の一部をより一層輝かせる。







「..、……出来た。」

ボソッと小声で云った言葉は広く静かな部屋に轟く。筆を滑らす音と風の音に耳を傾けていた森は神原の言葉を聞けば薄く微笑む。









「、さぁ、休憩でもしましょうか、! 」

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Utsuro(プロフ) - アズサさん» ごめんなさい。コメントは消しておきます。ご指摘ありがとうございました。() 感想もありがとうございます!更新遅くてすみません、;; (2017年10月30日 0時) (レス) id: ca2a39a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - これはもっとhit伸びるべき。あっ、部外から失礼しました。あとおこがましいかと思いますが、フレンドコード登録し終わったのならそのコメント削除した方がいいですよ。そういうものを気にする方もいるので。面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年10月29日 23時) (レス) id: 0074eb723f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Utsuro x他1人 | 作成日時:2016年10月24日 22時

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