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「、さて、二人が殺り合ってる間は私が人虎君の相手をしてあげる。」にっこり笑い、中島の髪を掴む。「光栄に思った方がいいよ?」
「ぐっ……」
詰まらない反応。神原はそう吐き捨てた。
中島は神原を睨み、髪を掴んでいる手を払い除ける。
「ねぇ、」懐からナイフを取り出して「鏡花ちゃんに何したの?」
「…え?」
「ほら見てよ。あんな子じゃなかったんだよ?私の様に黒かった。でも今は、だんだん白くなってる。」
じゃなきゃ姐さんにはむかったりしない、そう云い切った。
神原は鏡花と紅葉が戦っている姿を見て
「反吐が出る。」ボソ、と云った。
「…鏡花ちゃんはもう探偵社員だ。なのに何でマフィアが首を突っ込む!!」
「少し黙って」
「ぐあッ……?!」
ナイフが中島の手の甲を貫いた。地面迄到達したのか、金属特有の音が響く。
中島が静かになったのを確認して、「聞き分けがいいね」と笑い、口を開く。
「何で、か。じゃあ、例え話をするね。私達マフィアが君達の社長を拐ったとしよう。」
「ッ?!」
「いい反応するね。」クスクス笑い、ナイフを引き抜く。「そしたら君達は社長を取り返そうと動き出す。それと同じだよ。」
__まるで太宰さんみたいだ。
中島はふと、そう思った。
しゃべり方、思考、言葉の使い方、全てが当てはまっている様に錯覚し、此処迄極悪人ではないと思考を切り替える。
「、確かにそうかもしれない。でも、」手に力が入る。「鏡花ちゃんは“もう人を殺したくない”って云った。」
「それで?」
「、ッ…、マフィアのお前に何が判る!!」
ナイフを拭っている手がとまる。
「マフィアだから……何?
マフィアだから人の気持ちは理解出来ないとでも思ってるの?
じゃあ私は“やっぱり”生きてちゃいけないんだ。」
「……?!」
「まぁいいや。…鏡花ちゃんは探偵社では生きれないよ。絶対。何時か惨めさが肺を焼く。」
何でか、?と云い紅葉達の方を見る。ちょうどその話をしていて、神原は
「良く聞くといいよ。」そう云った。
・
「そなたの両親を惨殺したのじゃから。」
「「!!」」
「でしょ?」
「そんな、どうして……」
「…違うの……これは」酷い顔をして。
ガシャアッ、と携帯の落ちた音がして、それと同時に鏡花の夜叉が消えた。
真っ黒の車が数台、其処から部下が出てきて、中島を囲んで銃をつきつける。
「後は任せたぞ」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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- 全体運: ★★★☆☆
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Utsuro(プロフ) - アズサさん» ごめんなさい。コメントは消しておきます。ご指摘ありがとうございました。() 感想もありがとうございます!更新遅くてすみません、;; (2017年10月30日 0時) (レス) id: ca2a39a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - これはもっとhit伸びるべき。あっ、部外から失礼しました。あとおこがましいかと思いますが、フレンドコード登録し終わったのならそのコメント削除した方がいいですよ。そういうものを気にする方もいるので。面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年10月29日 23時) (レス) id: 0074eb723f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Utsuro x他1人 | 作成日時:2016年10月24日 22時