10 ページ11
・
「………ごめんなさい。中也さん。ルールは守るべきでしたね…ゲホッ」
「辞めろ神原、云い訳は後で聞く。ほら袋。シートに血ィ付けるなよ。俺の車なンだよ。」
「すみません..…、」
助手席に座る神原は 中原から貰った袋に緋い血液を吐き出す。中原は運転席からその姿を横目で見て溜め息を着く。窓の景色が映画の様に流れる。
「やっぱり、外は私を変えてしまう。もう外は嫌だ。人も、何もかも。」
「お前、自分に異能力使ったンだな。」中原は意味深げに云う。微かに開けた窓が車の中に風を通す。その音に中原は耳を傾ける。
「喉が焼けるように痛い。全身燃えているようで気持ちが悪い。苦しい。如何しても血が吐きたくなって、もがきたくなる衝動に刈られる。」
そんなことを云えばまた血を吐く。中原は真っ直ぐ前を見ている。
「もう、いない存在になりたい。」
***
「中也さんおんぶして……倒れる ..。」
「阿呆か、もう直ぐ自室に着くだろ。自分で歩け。」
神原は[何時か呪ってやるこの帽子置き場]とぶつぶつ云い覚束無い脚で自室を目指す。
「神原君お帰り。如何だった?外の世界は。」森とすれちがいになり 中原は頭を下げ、神原は息を荒れさせる。そして凄く嫌な顔を作る。
「太宰さんに会いました..、」その言葉に森と中原は目を見開く。神原は続ける。
「私に外は無理でした…首領、本当にごめんなさい.、」
「いいよ別に。神原君の首がなくなってたら中原君の首も無いだろうからね。」
「物騒なこと云わないで下さい。;;」
冗談だよと森は微笑する。中原は冷や汗をかく。
「私部屋に戻ります..、あと首領、5日程休み “貰いますよ”。」
「わかったよ」森は笑う。
神原は一人で自室迄歩を進める。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
52人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Utsuro(プロフ) - アズサさん» ごめんなさい。コメントは消しておきます。ご指摘ありがとうございました。() 感想もありがとうございます!更新遅くてすみません、;; (2017年10月30日 0時) (レス) id: ca2a39a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - これはもっとhit伸びるべき。あっ、部外から失礼しました。あとおこがましいかと思いますが、フレンドコード登録し終わったのならそのコメント削除した方がいいですよ。そういうものを気にする方もいるので。面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年10月29日 23時) (レス) id: 0074eb723f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Utsuro x他1人 | 作成日時:2016年10月24日 22時