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「………ごめんなさい。中也さん。ルールは守るべきでしたね…ゲホッ」
「辞めろ神原、云い訳は後で聞く。ほら袋。シートに血ィ付けるなよ。俺の車なンだよ。」
「すみません..…、」

助手席に座る神原は 中原から貰った袋に緋い血液を吐き出す。中原は運転席からその姿を横目で見て溜め息を着く。窓の景色が映画の様に流れる。
「やっぱり、外は私を変えてしまう。もう外は嫌だ。人も、何もかも。」
「お前、自分に異能力使ったンだな。」中原は意味深げに云う。微かに開けた窓が車の中に風を通す。その音に中原は耳を傾ける。
「喉が焼けるように痛い。全身燃えているようで気持ちが悪い。苦しい。如何しても血が吐きたくなって、もがきたくなる衝動に刈られる。」
そんなことを云えばまた血を吐く。中原は真っ直ぐ前を見ている。



「もう、いない存在になりたい。」









***
「中也さんおんぶして……倒れる ..。」
「阿呆か、もう直ぐ自室に着くだろ。自分で歩け。」
神原は[何時か呪ってやるこの帽子置き場]とぶつぶつ云い覚束無い脚で自室を目指す。

「神原君お帰り。如何だった?外の世界は。」森とすれちがいになり 中原は頭を下げ、神原は息を荒れさせる。そして凄く嫌な顔を作る。
「太宰さんに会いました..、」その言葉に森と中原は目を見開く。神原は続ける。
「私に外は無理でした…首領、本当にごめんなさい.、」
「いいよ別に。神原君の首がなくなってたら中原君の首も無いだろうからね。」
「物騒なこと云わないで下さい。;;」
冗談だよと森は微笑する。中原は冷や汗をかく。
「私部屋に戻ります..、あと首領、5日程休み “貰いますよ”。」
「わかったよ」森は笑う。

神原は一人で自室迄歩を進める。

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Utsuro(プロフ) - アズサさん» ごめんなさい。コメントは消しておきます。ご指摘ありがとうございました。() 感想もありがとうございます!更新遅くてすみません、;; (2017年10月30日 0時) (レス) id: ca2a39a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - これはもっとhit伸びるべき。あっ、部外から失礼しました。あとおこがましいかと思いますが、フレンドコード登録し終わったのならそのコメント削除した方がいいですよ。そういうものを気にする方もいるので。面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年10月29日 23時) (レス) id: 0074eb723f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Utsuro x他1人 | 作成日時:2016年10月24日 22時

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