17色 ページ19
*
トンカン、トンカン
富「…あ、喜三太―どこいってたんだ!」
喜「ごめんなさい富松先輩…食満先輩はどこにいますかあ?」
富「食満先輩ならあちらに…あれ、編入生の…」
「保科Aだよ。ちょっとお邪魔するね」
富松…もしかしてこの三年生が富松作兵衛か?
三之助がいつも仲が良いと言っている子か。
「富松作兵衛、いつも三之助が世話になっているな」
富「えあ?あ、はい!…もしかしてあいつ、先輩に迷惑かけちまったり…」
「…今度、滝夜叉丸を慰めてやってくれ」
体育委員会の保護者は滝夜叉丸だよなあ…
*
食「お―、喜三太…と、保科Aじゃないか」
「どうも」
あれ?
この前、委員会勧誘の時と比べて、随分穏やか…
すると、僕の心を見透かしたのか、食満先輩がくすくす笑った。
食「別に、いつもあんなんじゃないからな」
「あっ、そ、そうですよね」
前とのギャップについていけない…
「すみません、食満先輩、お願いが…」
食「あ―、ボールだろ?ははっ、いつも滝夜叉丸が死にそうな顔で沢山持ってくるからなあ」
「もう本当にごめんなさい…」
食「お前が謝るこたぁないだろ? 俺からも小平太にいっておくさ」
「ありがとうございます」
優しい先輩でよかった。
というか、今までも七松先輩はボールを壊していたんだな…
*
66人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
睡蓮(プロフ) - こんな感じの夢主さん、好きです♪続き楽しみにしてます、頑張ってください(o^^o) (2018年11月1日 19時) (レス) id: 2f089d0de5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ