235話 ページ35
元に戻って異世界
───
チーノの部屋
「チーノさん。書類の提出はいつできますか」
ショッピさんが出発して五日後には私は仕事に復帰することが許可された。2日も休んでしまったのだから人一倍頑張らなくては
支出の書類の催促は好きでは無い。
かならず不機嫌そうに顔をしわくちゃにし、内容も雑になってくるからだ。
ないと困るから、仕方の無いことだけど
「ｯ…」
後遺症が残ってしまい、時折あの時のトラウマが脳裏に叩きつけられる。数秒耐えれば済むので…治るまで待つしかない
ci「…Aさん」
「チーノさん、書類のさいそci「Aさんｯ…」
「…チーノさん？」
出会い頭に抱きしめられた。若干苦しい
いつものように離させようとしたが、彼の体が軽いことに気づいた。顔を見ればクマも酷いしやつれてる。ご飯を食べてないのか、唇がカサカサだ。
「具合悪いんですか？」
苦しくて部屋から出られなかったなら、催促してよかった。医務室に行こうと手を引っ張ったが彼は前に出なかった。そんなにか
「私、誰か呼んできます」
ci「まって、いかんといて」
「ｯ?!」
弱っている筈なのに、岩のように硬い力で部屋に連れ込まれていく。部屋のソファに座らせられやっと動けるようになった。
ci「…」
「あの、チーノさん」
ci「怪我はしてませんか」
「？…してませんよ」
ci「…ならよかったわ」
「チーノ、さん？…」
あははなんて乾いた笑いをしだすチーノさん。ほんとに休んだ方がと打診しようとしたとき彼の瞳から雫が崩壊したダムのように流れ落ちてきた。
なんで
ci「…」
「…チーノさん、ハグしますか？」
ci「…する」
泣いている彼を抱きしめ、背中をさする。なんで泣いてるの？どうしてそんなに苦しそうなの？
ci「俺がもっと早く見つけていれば、貴方は綺麗なままでおれたのに」
ci「俺、ダメなヤツやねん…こういう時もいつもいつも…」
ci「ほんま、…なんで幹部なんかしてるんやろ」
「…」
「チーノさんのせいじゃないです。寧ろあそこで助けていただいたので今、生きてるんです」
「ありがとうございます」
彼は優しい。自分の責任だって体を追い詰められるから。
頬を撫で、視線を無理やり交わせる。自分が元気だと証明したくて微笑んでみると彼の雫は止まった。
ci「…Aさん、は優しいですね」
「チーノさんの方が優しいですよ」
ci「…そうかなぁ笑、」
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あちき(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます！！ (12月29日 19時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 5章完結おめでとうございます！反応集も書いてくれてありがとうございます。とっても面白かったです!6章でも頑張って下さい!! (12月29日 16時) (レス) @page50 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - かぜ。さん» えぇっ！ありがとうございます！！嬉しいです！ (12月29日 10時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
かぜ。 - 初コメ失礼します！！物語が全部好きです！！こんなにハマった小説今までありませんでした！書き方から作り込まれた設定に世界観まで！とても好きです！！貴方様の小説とっても大好きなのでこれからも頑張ってください！！ (12月29日 10時) (レス) id: a4d5ca1fed (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ビー玉さん» え！ありがとうございます😳💗 (12月28日 8時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年12月20日 23時
