124話 ページ24
「ちが、ッ…」
「…」
gr「…」
流石に言い過ぎたか。Aは俺のどこかを見つめながらごめんなさい、と混乱している。前の世界では一人でやっていたものなのだろう。ただ、この世界ではそれは通用しないんだ。諦めてくれ
gr「お前には、俺らがいる」
gr「…仲間1人が身を削って俺らのためにする所なんて見たくないぞ」
gr「A。明日からトントンのペースに合わせて仕事をしろ。」
gr「あいつがするならする、しないならしない、だ。いいな?」
「ですが、有事…gr「A。そこだぞ」
「…わかりました」
Aは、落胆しながらも諦めて上記を述べる。勿論心の内では納得のなの字もないし、違う有事の時は破るのだろう。
gr「なら、今日はもう寝てくれ。」
「…分かりました」
gr「…」
鬱と叱られた時のようにまた無気力になったな。
まぁ、仕方ないか
…
…
止める必要もなかったのに、何故か俺はお前の腕を掴んでいた。言うことを聞いてくれた。それだけで良かったのにお前の顔が気に食わなかった
「…?まだ、あるのですか」
gr「A。一緒に寝るぞ」
「…分かりました」
ため息をはいて頷くA。俺がおかしいことは言った自覚はあるが…嫌がらないことは嫌じゃないことの暗喩だと願う。
【グルッペンの部屋】
gr「寝るにもゆっくり寝た方がいいからな」
gr「ほら、【蜂蜜をいれた】ゆず茶だ。置いとくぞ」
テーブルで向かい合う。Aは申し訳ない、なんて呟きながらも俺が飲んだら素直に飲む。溜飲がおわるとまた沈黙が走る。よし、次は眠くなるまでの話をしようではないか
gr「A。質問いいか?」
「?…」
gr「眠るまでの会話に過ぎない。楽に答えてくれ」
gr「Aには、兄弟はいるか?」
「…弟と姉が1人ずついます」
gr「そうか。大変だな」
「大変じゃないですよ。慣れたら平気です」
gr「慣れるとは」
「慣れる、です。妹としてふるまって姉としてふるまって次女として振舞って」
「慣れたら平気です」
gr「…」
Aのために微調整した魔力いりゆず茶が聞いてきたそうだ。爪楊枝の先すら入れてないつもりだがこれくらいが限度なのだろう。
gr「振る舞いとはなんなんだ。…一人っ子だから知らなくてな」
「振る舞い、」
「仕事をやるだけですよ」
gr「…」
俺は、家族間の話をしているつもりなのに対して、何故その単語が出てるんだ。
まさかお前、家族団欒ですら仕事だと思ってないよな
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます!なるべく其方に向けたいですねー…( ᷇ᵕ ᷆ ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます!そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…!気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)!!! (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年10月22日 9時