89話 ページ39
「……」
あっという間に、2日目が終わる。このまま2日進めば私たちはフォトンの前に立ち、聖女様の力でそれが静まる。そしてまた同じ日数を掛けて、帰る。……
なんとも言えぬ静寂が私の心を蝕んでいた。何故だろうか。満たされているはずなのにどこか空っぽ。何故か、…物足りない。仕事してないからかな。
空を見上げれば、昨日と変わらぬ地球で見えるのと同じな星空。よく見れば赤色、青色の星もある。確か温度の違いなんだっけ。
しばらく何も考えずに歩いていると、不意に冷たい水が私の足を包んだ。足をあげれば濡れていて…あぁ川につっこんでいたらしい。
このまま、消えれば楽になるのだろうか。
「……?楽になるって何?」
今のままでも充分楽なのに、あれ、おかしいな
何が大変なんだ?
考えても何もわからず近くの岩に腰をかけた。冷たい石面が私の背中を突き刺していく。壁のない空間で私1人、そこにいるような気分だった。
ざ、ざっ、
足音が響く。兵士さんだったら嫌だなーなんて思っていると…目の前には、あぁ貴方ね。
rbr「A。こんな所で寝ないといてや」
rbr「ほら、早く帰るで。」
差し出された手を使わず、立ち上がればムッとし顔た天の布のロボロさん。その1枚の下の顔が気になる。今捲ったらどんな反応するだろうな。
rbr「なんか変なこと考えてるやろ」
rbr「今日は、俺の部屋や。」
rbr「早くこないなら、置いてくから」
スタスタと歩いていくロボロさん。変なこと考えてごめんね。と呟いて後ろを着いていった。
夜風が冷たく私の足を冷やしていく
【ロボロの部屋】
rbr「ちょ、…川につっこだやろ」
rbr「はい、タオル。冷えたんやったらホットミルクでも作ろか。」
「いえ。大丈夫です。タオルありがとうございます」
頂いたタオルで足を軽くふく。床についても足跡がつかない程度になれば濡れたタオルを持っていると…ホットミルクを持ったロボロさんがまた驚いていた。
rbr「ちょ、…全然かわいてへんやんけ。」
rbr「俺がやるから、座って」
「足はぬれてませrbr「足だけやん。足首は?ふくらはぎは?」
「…いいですよ。拭きますから、…」
「……なんか、王様にでもなった気分がしますね」
ロボロさんは、私の前にしゃがみこんで足を拭き始めた。しなくていいのに、と言うが…何故か無視を続けられる始末。そういう趣味?
rbr「はい、できた」
「…ありがとうございます」
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眼鏡 - 大好きです!(突然の告白)とても面白いです。更新、頑張ってください!応援してます。 (10月17日 9時) (レス) @page43 id: 7037305142 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 今日も更新ありがとうございます!夢主の心の変化が楽しみです。更新無理のない程度に頑張ってください! (10月16日 19時) (レス) @page43 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
でんじゃらす(プロフ) - コメント失礼します!いつも「聖女ちゃんかわいい報われて欲しいな〜」と楽しく読ませて頂いてます!更新頑張ってください! (10月16日 18時) (レス) id: 815ffd723f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - shiroさん» ありがとうございます笑 (10月16日 8時) (レス) @page35 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - キャラが確立されてて面白いです!最近の楽しみです笑 (10月16日 0時) (レス) @page35 id: 29afbe8bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年10月10日 6時