たとえ聖女じゃなくても2【d!】

64話 ページ14

【数日後】

【トントンの部屋】

ut「ねぇ、とんち。」
tn「なんや」

ut「なんで、とんちが支出の確認してたん？とんちは月末で、今回はぐるちゃんがしてたはずやん」
ut「ぐるちゃんなら、誤魔化せれるかな思ってやってたんに…」

目の前の鬱も、一応時期を見計らってあの行為を及んでいたことがわかった。それでも理由が分からないこいつに心底呆れて、追加の書類を渡した後説明してやる

tn「わからんの？」
ut「うん☆」

tn「聖女が来て1ヶ月経ったやろ」
ut「せやな、それが……あ」
tn「せやで。それやで」

第1回、聖女の遠征やねん。

ut「…それってtn「全員参加」
ut「ぼく仕事tn「Aも来る」
ut「？！」

tn「ほんま、迷ったんやけど…俺らが全員いない城でAは守れへんからな」
ut「誰かお留守番は？」
tn「無理やで。そういう儀式やねん」

聖女の遠征は、物理的な敵を倒すだけやない
国民の士気を高める行為でもある
だから、態とらしいパレードも行って成功したら
パーティーも開かへんと行かん。歴代の
幹部たちもこんな感じやったらしい

その為に、あといくら出せるか気になったんや
そしたら…結構出せたから驚いてバレた

ut「でもさ、Aは魔力耐性ないやん」
ut「死ぬんちゃう」
tn「そこは、俺らで頑張る。…それにもしAが強く拒絶したら何とか信頼がある宿などに泊まらせるわ」
ut「わかった」




【廊下】


em「はぁ、そうなんですね」
ちる「そうなんです！もぉ困っちゃって〜」

「……」
em「あ、Aさん。」
ちる「Aちゃんだーー」

「あぁ、こんにちは」

ちる「その書類はなぁに？？」

久しぶりに見たAちゃんは、…あれ痩せた？
また服が大きく見える…え、食べれない人的な？？
そしてイカつい書類の束。…もしかして

「仕事です。」
ちる「…正式に、こっちの人になった感じ？」
「そうですね…私がここの仕事をするのを許してくれた、が正しいでしょうか」
em「んでもまた勝手にはあかんで」
「はい、すみません」

「それでは」

em「嵐のような人やな…」
ちる「…Aちゃんは、ご飯食べれない人なの？」
em「うーん、自分に興味が無い…って感じですね」
em「ほんま、俺らが見てやらないと書類かかえて死にそうな人です、ふふ」
ちる「…」

エミさんの表情が声でわかった。目で確認すると
…まるで好きな人を見ているようなそんな優しい目

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