【d!】バイトしてたらお嬢になるとか聞いてない件

4話 ページ5

多分本物の皮でできた
ボルドー色のシングルソファ

映画でしか見た事なかったキラキラするシャンデリア
その光を反射する艶やかな長机
トントンさんのような人達

「…」

一目でそっち系のものだと分かった
あまりにも情報量が多すぎてアタマが壊れそ
いや、ここまでで壊れてない私えらいわ…ほんと

？「待ってたぞ。A」
？「そこに腰掛けてくれ」

「ﾋｭｯ、あ、あ、い」

一番奥に座ってきた金髪の男性に声をかけられ
呂律が回らなくなる
え、これもしかしてゲリラ撮影とか？
ドッキリとか？
だって、こんなのおかしいし
きっと、番組とかそんなのだ

もしかしたらバイト募集に勝手に申し込んでたかも

？「A。乱暴に連れてきてすまないな。」
？「こいつらにはそれ相当の処分を下すから」
？「俺に免じて許してくれ」

「ここ、から…出してください」
「処分とか、なんでもいいんで…」

？「……ははっ。やっぱAは素直だ」
？「俺は、グルッペン･フューラー、だ」
？「気軽にグルッぺんと呼んで構わないぞ」
「……」

「あ、あの。多分私人違いですよ…？」
「だって、貴方…達と関わりを持った記憶ないです」

gr「……」

やばい、地雷踏んだ？
秒速800mで鉄を渡される？
嫌だ
こわい、って

gr「まぁ、俺らの一方的と言っても過言ではないしな」
gr「これから関わるから、別にそれはどうでもいいだろ」

「……」

死んだわ。わいの人生

gr「まぁ、個人の紹介は後々として」
gr「俺らだけが、Aのことを知ってるのはフェアじゃないな」
gr「俺ら全体について教えてやろう」

別にそういうのいいから、返して欲しい
何も知らないままがいいよ…社会の闇とか知りたくないよ…

gr「俺らは、政府のマフ○アと思ってくれて構わないぞ」

ほらぁぁあ、きちゃぁぁ
「……政府？」

聞き慣れてるが出てくることに疑問を持つ
素直に聞くとグルッぺん？さんは目を輝かせた

gr「そうだ。言わば俺らは正義のヒーローだ」
「…見た目が、否定しているんですが」
gr「そうか？メンバーカラーのシャツを着るのは戦隊モノでよくあるだろ」
「…雰囲気？」
gr「ははっ。それは仕方ないぞ」
gr「お子様が見る戦隊モノのやつらは人を殺しはしないが」
gr「俺らは、殺すからな」

「え、」

やっぱり、か。
それでもここにいる人は全員きっと
そういうことをしたんだと思う。

gr「さて、話を戻すが」

戻さないでいいから、帰らせて

※ボルドー色載せときます。多分これ

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