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2話 ページ2

【○○カフェ】

「はーい、ただいまお伺いします」

大学が終わり、そのまま歩いた先でエプロンを
羽織る。お昼をすぎた後でも人は多く
コーヒーのおかわりや軽食の追加で
ウェイトレスはバタバタ

その中でも1番大変なのは
お客様の1部がウェイトレスに難癖をつけ
ようとすることだ。
それだけならいいが、ウェイトレスを
大声でののしったり、しまいにはお水を
かけたりするので少し迷惑。

「あ、…」

と思っている先に先輩が50代位の男性の
お客様と小さく言い合いになっているのが
視界に入った。泣きそうな先輩に構わず男性は
テーブルをたたいていた

?「これに髪の毛入ってんだけど?!」
?「すみません、…でもそんな色の髪の毛うちにはいないんです」
?「あぁ?!うるっせえな?」

どうやら、ドリアの中に髪の毛が入っていたらしい

一瞬、先輩と目が合う。…助けてと
叫ばれた気がした。気づいたらお客様の
前に立っていて

「申し訳ありません、そのドリアを作らせていただいたのは私でございます。」
「お代金は受け取りませんから、どうか今回は見逃していただけませんでしょうか…?」

深々と頭を下げればお気に召したのか男性は
私に水をかけたあとお店から出ていった。

kn「……」

【バックヤード】
?「いつもごめんね、A…!」
「大丈夫ですよ。先輩こそ、お水かけられてませんか?」

?「私は大丈夫なんだけど、…Aの方が」
「私、結構タフなんで大丈夫ですよ」
「じゃ、お先失礼します」

?「…Aちゃんってさ、…自己犠牲すごいよね」
?「うん、優しすぎるというか…私たちに尽くしすぎというか」

【外】

kn「……」

窓から見えるあのウェイトレスは私服になり
走ってどこかに行った。

あの光景に歯がむず痒い。
あいつはずっとレジやテーブルにいたんやから
作る暇なんてないはず。なのにあの女を庇って
水をかけられにいった。

kn「あいつ、いつもあんな感じよな」

立地が悪いからか、あんなおっさんは…俺含めよく来る。
やけど、来る度にあいつは謝る。…リーダーなんか?

kn「…見ててええもんじゃないわ」

灰皿にタバコをすり潰しては、あいつが
置いてくれた水を喉に流し込んだ

──────

コネシマ

△△会社の部長
よく○○カフェに食べに来る
いっつも身代わりになるAに苛立っている
大先生や、ショッピ、チーノとはお友達

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あちき(プロフ) - 天乃 琉亜さん» 初コメありがとうございます!それはどうでしょうね…😏 (8月27日 0時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
天乃 琉亜 - 初コメ失礼します!grさん初恋の人が夢主(?)ちゃんであって欲しい‼! (8月26日 19時) (レス) @page8 id: ab45c2aafd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2023年8月23日 22時

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