【d！】シレネは捧げる

1話 ページ1

人が考えることって、常に面白い

何故なら
人は他人のために犠牲にすることが出来る

それは、
他の動物では滅多にない

しかし、
自分を犠牲にしすぎた人は蝉の抜け殻の様に
空っぽ、だけある状態になってしまう

だから、
君たちは自分も大事にしないといけないのだ。


以前、教授が言っていた言葉が耳に鳴り響く


【○○大学・第一講義室】

「……終わったー、…」
長い講義も終わり、バックに持ってきたの物を
詰めていく。布製で古いがしっかりとノートや
水筒を包んでくれていつも助かっている。

「あ、穴空いてる…また縫わなきゃ」

その空間に指を通してみてはクスッと微笑み、
立ち上がると数メートル離れた先の人と目があった

zm「A、まだそれ使っとるん？ええ加減変えろや」
「ん〜？、まだ使えるよ。はらツギハギの部分も可愛いじゃない」
zm「俺には貧乏臭く見えるけど」
zm「…」

Aは、そうかな〜と微笑みながらその布の
塊を撫でた。その後、肩にぶら下げては俺に手を振りすたすたと足を遠ざけていく。


あの後どうせ昼飯と食わずに
バイトをして金を稼ぐ
そこまでして何したいんやろうな、

聞いても答えてくれへんからわからないけど

zm「…」

俺があいつに話しかけるのは、あいつ以外
俺をかまってくれる人がいないから
アイツらは俺の遊びに付き合ってくれるのに
この授業の奴らは冷たい

zm「Aー、飯一緒に食わへん？？」
zm「…聞こえてへんか」

はぁ、とため息を吐く。ひとりで歩くには
大学の廊下って広いねん…

──────

A

○○大学 2年生 (文系・歴史系)

とても節約した暮らしをしている。

自╎傷 有

他人のためにつくす性格

──────

ゾム

○○大学 2年生 (Aと同じ)

バイトしながらふつーの大学生活をしている

Aは構ってくれるからよく話しかけている

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