204話 ページ5
gr「ん、Aの好みに合わせたミルクティーだが…口に合うか？」
「は、い…。」
gr「なら、良かった。」
それも、子供の時に話してしまったこと。
あぁ、なんで私はそんな口が軽いん？！…
差し出されたミルクティーは
ほんのり甘く食道を通る際にほんのり香りが鼻から抜ける。
私好みのものだった。
gr「Aの…抱えていたものは色々教えてもらった。」
gr「すまないな。こんな汚い手で触ってしまった…が」
gr「俺は、やっとAを根幹から救えると思うんだ」
閣下の深紅の瞳が視界に映る。
燃え盛るようなその赤は私をとらえ離さない。
gr「A。俺らはAの支えになりたい。」
gr「……頼ってくれ。」
「…私は、頼りたくありません。」
最後の抵抗で、それを拒否する。
既に自分の頬が赤く、肩が震えているのが分かって
辛かった。
gr「A。…親子関係の問題は俺が解決した。」
「へ、」
gr「Aを、虐めていた奴は全部処分した」
「なにを、」
彼は、何を言ってるのだろうか。
目を見開き、戸惑いを隠せない私を見透かすように
彼は話を続ける
gr「もう、Aは親に仕送りなんてしなくていい」
gr「虐めていたやつのことなんて、考えなくてええ」
gr「トラウマの元凶はとった、」
「…もう、何も言わないで、ください」
gr「A。Aにはもう足枷はないんや」
gr「苦しむ必要は無い、」
gr「だから、A。」
「お願い、だから…やめて、ください」
gr「…」
泣き出したAを、抱きしめる。
当然嫌がられたが、それでも強く。
A、あと少しなんや。早く、
…早く、頼ると言ってくれ
gr「…」
「やだ、…いやです、」
gr「A。Aは、何が欲しいんだ？…」
gr「今まで、何を望んできたんだ」
「……認めて、くれる人…です。」
「…私を、生きててもいいって認めてくれる人、褒めてくれる人…」
gr「…A。それはここにあるじゃないか」
「…」
gr「Aが、死にたいくらい望んできたモノはここにある。」
gr「だから。…ここで生きてくれ。」
「や、だ。です、…」
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ヒメリ - めちゃくちゃ感動しました！特に夢主ちゃんが最後にみんなと結婚するところで泣いちゃいました (10月22日 0時) (
レス) @page10 id: 15632a9ca1 (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - あちき様の無パロは自分に色々と刺さります…！特に、細かい所ではありますが、最後の「おそらく長くは無い」が……好きです… (5月20日 17時) (レス) @page10 id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あんころもっちもち - 完結おめでとうございます！長い間お疲れ様でした！一気に読ませていただきましたがとても内容がしっかりされていて読んでいる手が全く止まりませんでした。私はハッピーエンドの方が好きなのでこういう終わりかたはとても嬉しいです！ (2022年8月30日 8時) (レス) @page10 id: 2b6593c3eb (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの夢女子 - 完結おめでとうございます！！そしてお疲れさまでした...！！凄く、楽しませていただきました！設定もとても作り込まれていて、神作と思いながら読ませていただきました。主人公が幸せになるエンドは、悲しいエンドは辛い私にとって、とても嬉しかったです！！(泣) (2022年8月24日 21時) (レス) id: 8eb9d84b70 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - 完結おめでとうございます(泣)もう、これでこの作品が終わりと言うのはとても悲しいですが、あちき様の作品が大好きなので、また1から読み直したいと思います！今までお疲れ様でした。これからも、応援させていただきます！(遅くなってすみませんｯ) (2022年7月26日 23時) (レス) @page10 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2022年7月1日 16時
