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172話 ページ23

「わか。わかんないです」

Aは、泣き出した
よく見れば所々にアザがあって
体はひょろひょろだった

tn「…ごめんな、」
tn「よし、A腹空いてへんか?」
「……わかん、ないです。」
tn「自分のことやで?」
「ッ、わかんなく、てごめんな、」

グゥゥ

tn「…」
「え、あ、ごめんな、さ」
tn「ははっ」

Aのお腹から可愛い音が鳴った
体は素直なんやなぁと笑みがこぼれる
当の本人は恥じらいで顔を真っ赤にしてるけど笑

tn「んじゃ、いこーか」
「……はい、」

【食堂】

syp「ッ、はぁっ、…ひゅっ、!」
ut「落ち着けや、しょっぴくん笑」
ci「ちょっと、押さえつけますね〜」

「……」
gr「Aか。初めましてだな」
「ッ、あ、え、っ、と」

gr「?…」

俺を見た瞬間Aはいきなり震えだして
目の瞳から雫が垂れてきた

tn「ちょ、グルさん。泣かせんなや」
gr「おれ、何もしてないぞ!」
tn「見た目が怖いんや」
gr「え、」

「…おじさん、誰ですか…?」

tn「ww」

その場の全員が笑った
ただ1人あっけに取られているおじさんを除いて。

数分間大の大人が笑い続けるというシュールな光景が広がったあと、グルさんが咳払いをし
その空間は元に戻った

gr「俺、そんなに老けてるか…?」
gr「A。初めまして」
gr「俺は、グルッぺんだ」
gr「よろしく頼むぞ」

「グルッぺん、さん、……?」
gr「そうだ。」
gr「よし、飯食うか」

「……」

Aをしょっぴくんが用意してくれた
子供用の椅子に座らせ
ひとらん達とご飯を運ぶ
その間Aは降りようとしたが
ゾムがそれを阻んだ


tn「んじゃ、くおーか」
「……」

ht「……A?」
「無能は、…こんな良いもの食べちゃ、ダメだから、」
kn「…」
ut「シッマ、あれはどーしてか知っとる?」
kn「まぁ、いちおう」
ut「教えて?」

一斉にコネシマに注目が走る
彼はそれに戸惑うことなく
むしろ顔をクリアにさせ
1呼吸置き声に出した

kn「俺やって、こんな感じやった」
kn「…無能は飯を食うな、なんて言われて」
kn「物置小屋に閉じ込められる」
kn「せやろ?」

「……なんで、知ってるんですか、?」
kn「そりゃぁ、…Aのことやし」
kn「…」

不思議やな
今は昼なのに…いや、午前やけど
Aに嫌悪がわかない
それよりも悲しい、…のような
負の感情が揺さぶってくる

邪魔や


______________________

もう伏線はあまり張りませんので
ご安心を

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とーる(プロフ) - お誕生日おめでとうございます! (5月25日 5時) (レス) @page29 id: 8f3ff0fe85 (このIDを非表示/違反報告)
吏由 - わぁ!最終章…嬉しい‼︎そして楽しみです(*´꒳`*)あちき様お身体に気をつけて頑張ってください╰(*´︶`*)╯ (2022年6月8日 22時) (レス) @page50 id: d4efbb01c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 柚衣さん» 柚衣ちゃん!沢山コメントしてくれてありがとうございます…!そうなんだ!高校はまじで気をつけてね…。頑張りマース! (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 惡夜さん» まじで早かったです…!ありがとうございます! (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ここさん» 最終章ですー…嬉しいような悲しいような笑 (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2022年5月14日 20時

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