176話 ページ27
ni「仕方ないわ、…俺が一緒にいてやる」
「…ありがとうございます」
ni「とりあえず、アイスでも食う？」
「…うん」
泣き腫らした目を擦りながらAが頷いた
さっき通り過ぎたジャラートのとこでも行くかぁ、と
足を向けるとそこには若干キレ気味の貴婦人が
？「こら！ちゃんと子供の手を掴んでやんなきゃ！」
？「あんた、兄ちゃんなんだろ？！」
無理やり、Aと手を繋がされる
それに彼女はビビったらしく
小さい嗚咽を漏らしながら
肩を震わした
？「まったくー」
？「子供はすぐどっかにいっちゃうんだから」
？「大切なら、ちゃんと傍においとくんだよ！」
ni「……」
貴婦人はふくよかな足を担ぎながら
どこかに行った。
Aがそれを見て手を離そうとする
数分前の俺ならそれを許していたかもしれない
ただ、何故かもう
離したくなくて
思いっきり握った
ni「…」
「に、いさん…？」
Aのことは大切だった。
大切だから突き放したし
傍に寄せなかった
それが、ずっと正しいって思ってたけど
最近になって、それが違うと
誰かがいってるんや
ni「危ないから、手つないどこーな」
ni「…ごめんな」
やっと、言えた言葉
子供のAにゆうなんて卑怯やけど
心のつっかりが鎖が
少しだけ取れたような気がした
【ジェラート屋】
「おいしい、です」
ni「ん、よかった」
バニラを選ぶなんてまだ子供やなぁと
笑うと
顔を背かれた。
それも可愛くてしょうがなくて
頭を撫でると小さく驚かれた
ni「…1口いる？」
Aの唇スレスレに俺の抹茶を近づける
少し躊躇ったあと小さく一舐めし、
苦っ、なんて呟けば
俺が悶えてしまった
ni「…いや、なんでもあらへんで」
ni「まだまだ子供やなぁって思っただけや」
「……そうですか」
ni「褒めてるで」
「…そーですか」
あきら様に不機嫌になってしまった
後でおもちゃでも買ってやろうかな
多分一緒にいたのは服装的に
ショッピくん。
きっと血眼になって探してるんだろう
ただ、紫色は俺のイメージカラーでもあるので
Aが、俺の色をきてくれてる、って
かんちがいしてもええやろ
「？」
ni「…ううん。なんでもないで」
ni「…好きやで」
「…無能に、好きはダメだと思います」
ni「なんで？」
「なんでっ、て…」
「……無能だから？」
ni「なんやねん、それ笑」
「……」
ni「Aは、無能やないし」
ni「Aのこと、好きになったらアカンって言うルールもないわ」
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とーる(プロフ) - お誕生日おめでとうございます！ (5月25日 5時) (
レス) @page29 id: 8f3ff0fe85 (このIDを非表示/違反報告)
吏由 - わぁ！最終章…嬉しい‼︎そして楽しみです(*´꒳`*)あちき様お身体に気をつけて頑張ってください╰(*´︶`*)╯ (2022年6月8日 22時) (レス) @page50 id: d4efbb01c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 柚衣さん» 柚衣ちゃん！沢山コメントしてくれてありがとうございます…！そうなんだ！高校はまじで気をつけてね…。頑張りマース！ (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 惡夜さん» まじで早かったです…！ありがとうございます！ (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ここさん» 最終章ですー…嬉しいような悲しいような笑 (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2022年5月14日 20時
