96話 ページ47
【数分後】
tn「ん、もう食えへん？」
「…すみません」
Aは、半分ほど食べたぐらいで
ギブアップした
正直そこまで食えへんくなってるとは
思ってへんかった
彼女を気遣いながら
皿を台所に移す
後で食べよーかなーなんて思いながら
コーヒーを渡した
Aは、無糖でいいらしい
かなり苦いコーヒー豆だが
平気そうに啜っていた
tn「…A」
tn「今日は、激しい訓練は禁止」
tn「体力は温存させる」
「…畏まりました」
力無く、命令を淡々と受け入れてるA
戦場で持ちこたえれるか心配やな
tn「…A」
「はい、」
tn「…戦争、怖ないんか？」
正直いって、俺は怖い
自分が死ぬ可能性ある時点で怖いし
仲間の死もあるかもしれへん
Aに聞くと、
上手く言葉が出なかったらしい
数秒沈黙が続き
やっと、口を開いた
「…仕事なので、割り切っています」
tn「…ほんまは、怖い？」
「分かりません。怖いんじゃないんでしょうか」
tn「人殺すの、…躊躇する？」
「戦争中に躊躇したら負けますので、」
「そんなガバは起こしません」
tn「…そっか」
Aは、根っからの社畜
狂った社畜やから
人を殺すのもなんの恐怖もない
まぁ、そうやろうなぁって思った
やけど、そのまま自分の命も惜しくない
って行動されるのは困る
死なれたら嫌なんや
tn「…A」
「はい」
tn「…今日くらいは、甘えてもらってええか」
「何故、…それに私は十分トントン様たちに甘えさせていただいていると思いますが」
tn「全然、足らへん」
tn「…明日、死ぬかもしれへんやろ？」
tn「後悔を残したくないねん」
「…左様でございますか」
「…お好きになさってください」
tn「…ありがと」
礼を言った後、彼女の方へいき
彼女を抱きしめる
強くしたら折れてしまいそうな細い腕が
冷たかった
tn「……」
「…」
彼女が、俺を抱き返す
珍しい、なんて思いながら
答えるように強く抱きしめる
「…」
tn「…俺は、Aが死んだら後追いするつもりや」
「…そうですか」
tn「やから、俺の命はAが持ってるようなもんやで」
tn「どう扱うのかは自由やけど…」
tn「…」
tn「やっぱ、自由やない。死なんでや」
「…」
tn「Aに、消えてほしないねん」
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花粉で○んでる人 - 無能という仮面は彼女にとって必要で、彼らにとっては彼女には不必要なのでしょう。 (2023年2月11日 9時) (
レス) @page23 id: 4e91283124 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 76話のロボロ様。下卑じゃなくて、卑下って言いたかったのかな…。 (2022年7月13日 8時) (レス) @page27 id: aa27c45444 (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - 84話での 、 無能が無用になっています 。 マンちゃんが 好きになってくれた ？ と聞いている所らへんの … 。 初コメでのご指摘失礼します 。 (2022年6月29日 14時) (レス) @page35 id: 23507c8bf2 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ういさん» ありがとうございます😭✨ハンカチどうぞ(ｽｽｯ (2022年6月12日 1時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
うい - ぬいぐるみ出てくるたびぼろ泣きしてます好きです (2022年6月11日 23時) (レス) @page32 id: 04389b3199 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2022年4月26日 19時
