66話 ページ17
【翌朝】
【医務室】
「………ん、」
暖かい日差しの気配に目が覚める。
見えた先は、医務室の天井で
かなりの時間眠っていたことがわかった
「え、…」
ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ
ただ、前回と違うのは
私の手首に鉄の鎖が巻かれていること
サビかけているそれは
私の手を巻き上げ
動くと音を鳴らす
「……」
gr「起きたか」
「ｯ、あ、そうとう、かっか」
横を見ると
本を読んでいられる総統閣下が
そこに居た
どんな感情なのか読み取れないため
怒られるのか、何をされるのか
検討がつかない
彼は、読んでいた本を椅子の上に置き
私の手錠を外し始めた
「あ、あの、…これは、」
gr「Aが、逃げないための拘束や」
gr「今は、外してええから」
「さよう、でございます、か…」
沈黙の時間が流れる
あるのは、鉄どうしが擦れる音と
彼の微かな息遣いだけだった
全身が震えるのを肌で感じる
死より恐ろしいものと、言うのは
きっと、このことだろう
手錠は、役目を終えると
ベットの隅の方へ投げられた
ｶﾞｼｬｶﾞｼｬとまた
騒がしい音を上げ
息を引き取る
gr「…言いたいことは、やまやまだ」
gr「ただ、俺らにそんな余裕はない」
gr「A、大事な事だからよく聞け」
gr「ワーリユ国が俺らに戦争をしかけた」
「へ、…？」
ワーリユ国と言えば
私たちの隣国であり
関係は良好だったはずだった
だから、理解できない
目を白黒させていると
総統閣下から1枚の封筒を渡された
中身を傷つけないように
静かに開封する
【軍事計画書】
「……無能も、戦争に参加ですか」
gr「あぁ、しかたない」
「畏まりました」
渡された、計画書には
幹部全員が出撃し短時間での
勝利を目指すというもの
さすが、総統閣下
gr「…文句はないな」
「はい、…」
総統閣下の、真っ赤な瞳が
いつにもまして輝いていて
顔を上げるには眩しすぎだ
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花粉で○んでる人 - 無能という仮面は彼女にとって必要で、彼らにとっては彼女には不必要なのでしょう。 (2023年2月11日 9時) (
レス) @page23 id: 4e91283124 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 76話のロボロ様。下卑じゃなくて、卑下って言いたかったのかな…。 (2022年7月13日 8時) (レス) @page27 id: aa27c45444 (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - 84話での 、 無能が無用になっています 。 マンちゃんが 好きになってくれた ？ と聞いている所らへんの … 。 初コメでのご指摘失礼します 。 (2022年6月29日 14時) (レス) @page35 id: 23507c8bf2 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ういさん» ありがとうございます😭✨ハンカチどうぞ(ｽｽｯ (2022年6月12日 1時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
うい - ぬいぐるみ出てくるたびぼろ泣きしてます好きです (2022年6月11日 23時) (レス) @page32 id: 04389b3199 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2022年4月26日 19時
