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「あとは寝床よねぇ……」
俯いて、考える
私の部屋を貸すのは前提として、妹の部屋(私の部屋の向かい)を借りれるだろうか?
妹が、家の部屋を使ってるのかわからない
今日は居なかったけど、偶然居なかっただけかもしれない
「……一応電話するか」
スマホを取り出して、キーパッドを叩いた
やがてコール音が鳴り、4コール目で妹が出た
相変わらず、億泰の所か暗殺チームのアジトにお世話になっているのだろう
生前からの縁だから、この世界に来て泣くほど嬉しがってたのを覚えている
『……もしもし、姉さん?』
「やほー妹
あのさぁ、もし部屋使ってなかったらしばらく借りていい?」
『え、うん、いいよ
私の部屋、もう3ヶ月は使ってないししばらくはかえってこないから
使うならクローゼットの中身とか片付けないと行けないと思う
蜘蛛の巣だらけだと思うな』
「ベネ!それぐらい任せて」
『ちょ、あの、さぁ
あのさ、姉さん今燃やそうとか考えてない?アヴドゥルさんとか呼ぼうとしてない?』
「……か、考えるわけないじゃないの」
『あ、うん、そうだよね
DIO達への扱い見てたらそう思っちゃうからさ
ならいいんだ
あそこに億泰達から貰ったのもあるかもしれないから』
「了解
つまりアクセサリーは捨てないでって事ね」
『うん
洋服とかはもうどうでもいいや
捨てていいよ』
「……また億泰んとこ?」
『ううん、今はリゾットさんの所』
「あんまり迷惑かけんなよ
じゃ
……イレブン
君達が住む場所が決まった」
会話を終え、いきなり言われたイレブン達は「え」と一同揃って声をあげた
同時に、吉良とディエゴが私の肩を掴む
そして引き寄せ、イレブン達に聞こえないぐらいの小声で話しかけてきた
「ちょっと待て!どこの馬の骨ともわからん奴らだぞ!」
「異世界から来た勇者だよ」
「あいつらがまだ安全だという証拠も無いだろう!」
「人を助けるために世界を救う勇者が危険だと?」
二人を押しのけて、イレブン達に微笑んだ
「私の部屋を男性陣が、妹の部屋を女性陣が使って
その前に、片付けないといけないから少し時間がかかるけど
1時間だけ
グレイグ、シルビア、手伝ってくれないかな?」
「もちろんよ!
タダであんな宮殿みたいな部屋が借りれるなんて、夢の中みたいだわ!」
「あぁ、是非手伝わせてくれ」
笑顔で答えてくれた
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おうどん(プロフ) - 面白かったです!
更新待ってます! (2019年1月23日 19時) (携帯から) (レス) id: 9e44ee148d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみず | 作成日時:2018年3月5日 2時