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セーニャがベホイムを唱えた


たちまちAの傷は無くなり、A自身も起き上がって傷のあった箇所を触る


そして、驚いた表情でセーニャを見る


「え……聖母……?」


その後から僕達も部屋に入り、Aに駆け寄った


「……何があったのかは……わ、わからないけど……大変だったみたいだね」


「……え、えぇ

ちょっと今、何が起こったかまだ上手く状況把握が出来ないなぁ……


……君、『魔法』が使えるの?」


「心を込めて呪文を唱えるのです

私は回復系の呪文を、お姉様は攻撃系の呪文を」


Aがベッドから弾き出されたように起き上がり、セーニャの肩を掴む


目は爛々と輝いていて、希望が見えた


「すごい!すごいすごい、すごいよ!

えぇ、なにこれスタンドいらずじゃん!」


ベッドの上に胡座をかいて、金髪の少年が顔を顰めた



「……すたんど、とは……?」


誰もが疑問に思ったそのフレーズを、セーニャが代表で聞いた


「あぁ、そうだったね」と、Aが思い出したように宙を指さす


「勇者様、これ見える?」


……無言で首を振った


「……ジョルノ」


「そうですね

A、なにかわかりやすい例ありませんか」


「例、か……」


Aが視線を向けた先の花瓶がふわりと宙に浮いた


それはやがて、金髪の少年に向かって加速しながら勢いよく突進してきた


少年は気づいてない様子


Aがしゃがむと、少年はそれに気づき、花瓶を見て目を見開いた


「なっ!?

む、無駄ァ!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」


花瓶は少年の目の前で砕け散り、細かい破片が一瞬だけ停止する


そして、破片のひとつひとつが花びらとなって舞った


「ちょ、ちょっとA!

合図の1つぐらい入れてくれないと分からないじゃないですか!」


驚いて立ちすくむ僕達に、Aが花びらを摘んで、視線を花びらに向けたまま話す


「これが、スタンド能力」


「……ぼ、僕の【ゴールド・エクスペリエンス】は、生命を与える能力」


「そして、私のスタンド


__……【Silent step(サイレント ステップ)】は、なんでも知ることの出来る能力」


「精神と共に成長する、もう1人の自分」


「条件だらけの、もう1人の自分」


「それが【スタンド】」


息ぴったりに説明し、Aは思い出したように僕達を見た


金髪の少年が、ベッドから降りる


「ねぇ、ちょっと協力してくれる?」


Aが微笑んで、首を傾げた

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設定タグ:ジョジョの奇妙な冒険 , Undertale , ドラクエ11   
作品ジャンル:アニメ
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おうどん(プロフ) - 面白かったです! 更新待ってます! (2019年1月23日 19時) (携帯から) (レス) id: 9e44ee148d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みみず | 作成日時:2018年3月5日 2時

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