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「あのなぁ!
人が話してんだよ!黙ってることも出来ねぇのかこの筋肉!」
「Aのためにハンドクリーム買ってきたんだ
手を貸してごらん
吉良さんが塗ってあげよう」
「話を聞けぇぇぇぇ!」
「おい吉良吉影てめぇ!気安く弥生様の手に触れてんじゃあねぇぇぇぇぇ!」
「A……もう足が限界だ……正座を解いていいか……4時間もこの状態なのだぞ……」
「ボ、ボス!
A、DIOの野郎がまたボスを殺しやがった!」
「WRYYYYYYY!Aが血をくれれば良かろうなのだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ふはははは!この究極生命体に勝てると思うてか!」
「てめぇらこの野郎!私の話を聞け!
クソッ、殺られてぇならお望み通り徹底的に殺ってやる!無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
次第に打撃音は大きくなり、増えていく
液体が落ちるような音や、金属のようなものが刺さる音がする
僕達はそれがなんなのか、壁の向こうで何が起こっているのか、察したくなくても察してしまうので
__……パタン
ドアを閉めて、考えるのをやめた
・.━━━━━━━━ † ━━━━━━━━.・
やがて、血塗れのAがドアからふらりと出てきて
「……あ……」
背中から倒れた
しかしAは床に吸い込まれていって、代わりにドアの向こうから花びらが舞う
「……あ、どうも」
金髪の美青年が、Aの後を追うように床に吸い込まれていった
「……な、なに……?」
シルビアが呟いた直後だった
「ああぁああぁぁぁぁぁぁ!」
Aの叫びが、向かいの部屋から聞こえた
慌てて部屋から出て、向かいの部屋のドアに聞き耳を立てる
「痛てぇ!優しくしてよ!」
「……もっとこう……ミスタみたいな反応は出来ないんですか」
「こんな状況であんな台詞言えるかよ!あいつは特殊なんだ!」
……何が起こっている?
治療中か?
「仗助!仗助ぇ!仗助は居ないのぉ!?」
「承太郎達と一緒に海に行ってます」
どうしようか悩んでいる時
セーニャが、なんの戸惑いもなくドアを開けて部屋に入っていった
その際、部屋の中の様子が見えた
Aがキングサイズのベッドに横たわっていて、その上から覆いかぶさるように金髪の少年が居た
ベッドは血塗れになっていて、今も血が流れ続けている
セーニャがAに駆け寄って、穴が空いたり切られたりしたような傷に手を当てた
「もう大丈夫ですA様
力を抜いてください」
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おうどん(プロフ) - 面白かったです!
更新待ってます! (2019年1月23日 19時) (携帯から) (レス) id: 9e44ee148d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみず | 作成日時:2018年3月5日 2時