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ダイナを呼んでもどうせ止められる
ならば走っていくしかない
後ろから皆が来てる
でも、構ってる暇は無い
イレブン達を、元の世界に戻せる
覚悟はしていた
ついにこの時が来たのだ
カーズが私の前に立ちはだかった
羽の下の隙間を潜って、通り抜けた
DIOが時を止めて、私の腕を掴んだ
回し蹴りでDIOの頭を蹴り、その隙に腕を振りほどいた
地下世界に突入するための扉の前で、思わず立ち尽くしてしまった
追いついてきた荒木荘の人達が、私の側に駆け寄ってくる
足が震える
肩が震える
「……ねぇ、吉良
もし、実行したら……______?」
「……あぁ」
「……どうしよう、怖いかもしれない」
顔に引きつった笑みを浮かべて、吉良の方を振り返った
いつの間にか涙が流れている
「かもしれないじゃなくて確信だよこれめっちゃ怖い処刑の時より怖いやべぇよこれなにこれうるさいね黙ります。」
ガタガタ震えながらふざけた発言をする私を、吉良がぎゅっと抱きしめた
吉良からは手しか抱きしめられたことが無いから初めてだ
何こいつめっちゃあったけぇ
「お前が犠牲になる必要は無い」
「……犠牲が1人に収まるだけ十分と思わないと」
「さぁ、帰るぞ
いつもの平穏な日常を取り戻すんだ」
そこで、やっと気づいた
吉良は私を抱きしめたんじゃない
捕まえたんだ
「えっ、ちょ、離してくれません?
やだ、変態、変態〜!!」
「駄目だ」
「なんでだよ!」
「美しい手が見れなくなるからです!」
「それが本心か!」
吉良を当て身で気絶させて、床に寝転ばせた
私の前に、荒木荘の皆が立ちはだかる
扉を開けたら殺す
皆の考えてる事が、スタンドを使わずとも分かった
「今なら気絶で済ませてやるぞ」
「その扉を開けて奥に行くというなら、力ずくでも止める」
「……行かなきゃいけないんだよ
どんな手段を使ってでも
来い
全員相手にしてやる」
∞´・_っ・∞´・_っ・∞´・_っ・∞´・_っ・∞∞´・_っ・∞´・_っ・∞
「Sans!」
ルーラで飛んできた最後の回廊と呼ばれているところに、その魔物は居た
1人で佇み、いつもの笑みを浮かべている
「よぉ
今、Alphysが必死に機械を解体してるはずだ
お前らが帰れる時間はまた長引くぞ」
「全然問題無いよ
もうニズゼルファも倒したし
それより、その機械の詳細を教えてくれないかな」
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おうどん(プロフ) - 面白かったです!
更新待ってます! (2019年1月23日 19時) (携帯から) (レス) id: 9e44ee148d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみず | 作成日時:2018年3月5日 2時