異世界の日常の中の【荒木荘】 (ページ32)

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「ワムウ、だっこ！」

アレッシーがなんでいきなりこんなことしたのか本当に理解できない

「どうしよう……またわかがえっちゃった……」

ワムウに抱き上げられ、周りを見渡す

目の届く範囲にアレッシーはいない

推定……4歳か？今の私は……

という事は……いずれは忘れてしまうかもしれないな

ワムウ……だっけ？の事も、あらきそうってやつの事も……？

「えっと……わむう、だよね

とりあえず、あれっしーをみつけなきゃ……

このままじゃ、わむうもいつかおさな……

……いや、しんぱいないか」

「A

俺はワムウではない

「お兄ちゃん」だぞ」

「……おにぃちゃん？そうだっけ？」

「エシディシ様に飼ってもいいか聞いてみるか……」

「おにぃちゃん、はなぢでてるよ」

「……こ、このワムウが人間の幼子になど……」

「おにぃちゃん、めがこわいよ」

∞´･_っ･∞´･_っ･∞´･_っ･∞´･_っ･∞∞´･_っ･∞´･_っ･∞

ありえない

……いや、ありえるか……？

ベロニカもそうだったし……いやでも訳が違うし……

「あ、あのさ……ワムウって言ったか……」

「……？

もしや……お前が『イレブン』とやらか？」

「あ、いや、イレブンはこっち

俺はカミュだ

その……見てたんだが……そいつはAなんだよな？」

髪の色も変わってないし、服もだぼだぼになってしまったAは、ワムウに抱かれたままこちらをゆっくりと振り返った

幼女だ

完全な幼女だ

そして、追い打ちをかけるようにこう言った

「……だぁれ？」

「うわぁぁぁぁぁぁ！カミュがひとりでにビーストモードにぃぃぃ！」

「おい、イレブンとやら

荒木荘に行くぞ」

「えっ

カミュは僕が持ってくの？」

「当たり前だろうが

俺はAを持っているだろう」

腑に落ちない！

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「カーズ様

Aを引き連れてまいりました」

ワムウが荒木荘のドアを開けた瞬間、ディエゴがこちらに飛びかかってきた

正確には、Aに

「合法ロリだぁ！」と言いながら

そして、カーズがゆっくり玄関に歩いてきた

「アレッシーの仕業か？

こんなに縮んで…………というか大人しいな……！？」

「アレッシーの姿はどこにもありません」

「こうしてれば可愛げあるのになぜあんなのに育ってしまったんだ……」

「サイズが合う服どこにもねぇぞ

っていうかもうこのままでよくね」

「よくない！」