異世界の日常の中の【荒木荘】

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なんかわかんないけど



「ねぇカミュ

これ見てない？」


「ん？なんだこれ？」


「ピアスなんだけど、片方無くしちゃったみたいなの」


「変わったピアスだな」


「ポルナレフから貰ったの、おそろいなんだ

気に入ってたんだけど……どこいったのかな……」



Aとカミュの仲がめっちゃ良くなってる


なんか近いし、喋り方にも距離を感じない


カミュ、あんなにAのこと警戒してたのに


何があった？



「ねぇ、イレブン達もこれ見かけなかった？」


「えっ！？あ、いや、見なかったよ……」


「うーん……そう、ありがと」


いや、変わったのはカミュの態度だけかもしれない


Aは、いつもと変わらない調子で、陽気な調子で僕達にも接してくれている


でもカミュは、Aにこんなに心を開いてなかった


前まで「俺はまだ完全に信頼したわけじゃない」とか言ってたくせに




それ以前に、Aと会える回数は次第に減っていった


週に1回、2週間に1回、1ヶ月に1回




そして、全く顔を出さなくなった



「もう3ヶ月は見てねぇな」


「大丈夫なのかな……」



少しの不安を抱きながら、何をする訳でもなく近くの公園に来た



でも、結果的によかった


神様は存在してるのだと思った



Aが、筋肉質の男と会話しているのが見えた


知らない人だ


荒木荘の人でも、暗殺チームでも、ジョースター家でもない



……いや、Aじゃない……？


服はいつものだけど、身長がかなり縮んでる気がする……


煙草も吸ってないし、まず何より目付きが鋭くないか？



会話内容は聞こえないが、生真面目な顔で会話している


真面目な内容なのだろう


通行人のふりをして近寄り、会話を聞いてみることにした




「……にわかには信じ難い話だな、それは」


「あぁ……だから全く記憶が無いんだ

ここに来てるのも何故かわからない


……で、誰？


その、「イレブン」って人は？」


「それが……会ったこと無いからわからないのだが……」


「……困ったなぁ、ワムウも知らないのか……

荒木荘の人がまともに答えるはずないし、Sans達も最近忙しいらしいし……」


……え？


僕達のこと覚えてない？



「早くアレッシーを見つけなきゃ……

全く、なんでいきなりこんな事するかなぁ」


「……A

どんどん背が縮んでるように見えるが……」


「うぉあっ！？」


あからさまに若返ってる


ベロニカ以上に


何が起こってるんだ……？

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