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グレイグに担がれた私(ベロニカ)は、さっきまで居た建物のありえない光景を目にしてしまった
開いた口が塞がらない
少ししか距離を稼げなかったため、風圧で皆が転がってしまった
さっきの建物から、巨大な翼竜が建物ごとくらい尽くした
しかし、建物はヒビ1つ入ってない様子
翼を1回羽ばたかせるだけで町1つは容易く破壊できそうな翼竜は、みるみるうちに小さくなり、ついには建物の中に収まってしまった
あまりにも一瞬の出来事だった
「な、なに、いま、の
ちょ、っと……
Aさんは大丈夫なのかしら……！？」
「し、心配ないわよ」
「……Alphysさん……」
「え、えっと、Aは必死になってたわ
上手くは言えないけれど、それはきっと、生きるためじゃなくて、私達に心配かけてしまうだろうと思ったからだと思うの
Aは、とても優しい子だから……」
「heh、まぁあいつなら、問題は無いな……ハァ……ハァ……
Papyrus、俺は帰ったら、30時間寝るからな……」
「っひひ、そうだな、Aは大丈夫だ」
「見た！？いまの恐竜！かっこよかった！
俺様感動したぞ！」
信じられない
この魔物達は、私達よりずっとAさんと一緒に居るとは言え、ここまで信頼出来るなんて……
一体、どのぐらい一緒に居たらここまで信頼出来るのだろうか
「あぁ、あとお前
ベロニカだっけ？」
「は、はいっ！？」
「Aの事『さん』付けするのはやめときな
あいつ落ち込むぜ
シルビア、お前も一緒だ
『ちゃん』を付けると距離感じるぞあいつ」
「……え、えぇ、善処するわ……」
「ま、あいつはそんな事気にしねぇとは思うが……
まぁ、心配すんなって！アタシも最初はAの事なんて呼べばいいかわかんなかったしよ！
自然とそうなる！
よっしゃ、帰ろうぜ！」
「Undyne〜！Sans寝ちゃったぞ！」
「……仕方ない、運ぶか」
さっきの翼竜と言い、この信頼関係と言い、ここの人達はこんな事に慣れているのだろうか
……凄い
「おい」
「うわっ！？カーズ！？」
「一足先に帰らせてもらうぞ
Aが寝たのでな」
「……あぁ、それはいいけどよ……」
「なんだ？」
カミュが聞こうとしたのは、きっと、さっきAが話していたことだろう
カーズが、Aを狙ってる、と
「……なんだ、なにも無いのか？
なら行くぞ」
「あ、あぁ……」
言えるわけないよね……
「……フン」
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おうどん(プロフ) - 面白かったです！
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作者名：みみず | 作成日時：2018年3月5日 2時
