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傷が深い


だが、これは攻撃なんかじゃないのを理解したのは、イレブン達が人間をほぼ全員再起不能にした時だった


その場に座って、護身用程度に持っていた武器を次々に捨て、肩を押さえる


そして、攻撃をしているイレブン達に話しかけた



「逃げろ」


「え?でも……」


「いいから!早く逃げろ!」


ベレッタでSansの鎖を砕いてあげた


「Sans!皆を引きずってでも逃げろ!今すぐにだ!」


「チッ……人使い荒いんだよ!」


Sansはお得意の魔法でPapyrus達を浮かせて建物から飛び出す



「おい、お前さんらも早く逃げな」


「Aちゃんが危険じゃないの!?」


「危険なのはアタシ達だ早く逃げろ!」



私の隣にダイナが降って来て、手を前に突き出した



「……や、弥生様、限界です!」


「あぁ、うんいいよぉ」


「離しま……うげぇ!」


緩くOKしたら、ダイナが風圧で後ろに吹き飛んだ


私は自分の身体をスタンドで支える



次の瞬間、私の目と鼻の先を、牙が掠めた


大きな牙だ


敵対していた人間全員を、一口で、ばくりと食べてしまった


建物の床から鯨のように現れたそれは、人間だけを食らいつくし、建物はまるで幽霊のようにするすると通り抜けてしまう




超巨大な「恐竜」だ



「……カーズ……」



私の前に降り立ったそれは、姿をみるみる変え、いつものカーズの姿に戻っていく


さしずめ、ディエゴの能力でカーズを恐竜化した末路だろう


それにしても、翼竜とは……さすがは究極生命体


人間を一掃してしまった


しかもその人間は今やカーズの腹の中


もう既に吸収されたのだろうか……




「無事かA」


「お陰様で

よくもまぁ建物1つ壊さずに出来るね」


「フン、容易いことよ」


「イレブン達は吹っ飛んでないかな、ちゃんと逃げたかな……

ダイナが吹っ飛んじゃった

無事だろうけど、少し心配かな……」


「……ん?

なぜ動かない?」


「動く理由が無いからかな

疲れた、寝る

ちゃんと運んでよね」


「私も疲れているのだが」


「カーズの羽根ふかふかで気持ちいいんだよ」


「ならば仕方ない」


「おやすみ」


「………おやすみ」





「カーズてめぇぇぇ!弥生様から手を離せこの野郎ぉぉぉ!」


「ふふん、Aは私を望んだのだぞ?」


「るせぇぇぇ!A様が汚れるんだよぉぉぉ!」


「五月蝿いのは貴様だ、たかが側近の癖に騒がしい」


「あぁ!?おい、飛ぶな!

大切に運べよ!?」

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設定タグ:ジョジョの奇妙な冒険 , Undertale , ドラクエ11   
作品ジャンル:アニメ
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おうどん(プロフ) - 面白かったです! 更新待ってます! (2019年1月23日 19時) (携帯から) (レス) id: 9e44ee148d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みみず | 作成日時:2018年3月5日 2時

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