異世界の日常の中の【荒木荘】 (ページ25)

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「んじゃ、話の続きでもするか

この世界の生物の肉体は、成長しない

全盛期の姿から成長しないんだ

例えダイエットしようとも、ケーキをたくさん食べようとも、痩せないし太らない

髪の毛は切ったらそれまで、二度と伸びない

だから、いくら子作りしようとも、子供なんてできない

だってそうでしょ？成長しない=細胞分裂しないってことにもなる

例え受精しようと、そのまま、死んでしまうの

でも、昔ね……何億年も前

人類なんて居なかったとき、この世界では人類が産まれたわ

なんだろう……私達は、『突然異変』と呼んでるけど、たまにあるのよね

この世界でも、特定の者は、子供が出来る

そして、この世界で産まれた子供は『天使』や『神』として、神様の下で育てられるの

色んな神がいるのよ？アフロディーテ、イザナギ、木花開耶姫……メジェドもかな

他にもたっくさん

その子達、寿命がめっちゃ長いのよ

そして、それらを産んだ両親は、必ずどちらかが……

……天国に行くはずだったのに無理矢理この世界に、来た人」

「「……！！」」

「心当たりあるでしょ？

だから多分、私も子作りしたら子供が出来る

その事を知っているのは、荒木荘で1人だけ」

「そ、それって……」

「……カーズだよ

あいつは、ほぼ実験として私を狙ってる

DIOには子供が居るわ

この事から、吸血鬼と人間の子供は人間だということがわかる

……肉体が人間だったからかもしれないけど

でも究極生命体と人間の子供は、どんなのが産まれてくるかわからない

優性の形質、劣性の形質、どっちがどっちかわからないじゃない？

もしかしたら、それこそ、生まれながらに翼を持った、神を超越する存在かもしれない

もしかしたら、世界を支配する悪魔になるかもしれない

もしかしたら、何の変哲もない人間が産まれ、神様の下で育てられるかもしれない

カーズは、その好奇心よ

その好奇心で、虎視眈々と狙ってるわ

獲物を狩る鷹のように

……まぁ、私自身、カーズと一緒に寝たり無防備だけどね

でも、はっきりわかる

カーズは、私が寝てる間に狙ったりしない

料理でも下ごしらえするでしょ？

実験と一緒に、楽しむつもりなんだろうよ

危険が迫ってるのは否めないけど

まぁ、慣れれば可愛いんだよ、あいつ」

「そうなのかな……な、なんか心配になってきたんだけど……」

「ふふ、例え相手が究極生命体でも、倒す方法は考えてるから大丈夫だよ」