異世界の日常の中の【荒木荘】

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「グラッツェ

ジョセフ、承太郎、重かったでしょ？」


「あぁ……スタンド使うと人目気になるから使えねぇし……」


「ま、まぁ、波紋の修行に比べたら楽ちんよーん……」


「ベネ！

今度どっか奢るよ」


「言ったな？」


「俺トニオさんとこがいい！」


そんな会話を荒木荘でしたら、仗助と徐倫、ジョニィがそれを聞き逃さなかったらしく、私に集ってきた


「最初から奢るつもりだよ」と言うと、満面の笑みを浮かべて嬉しそうに飛び跳ねるのだ


(子供みたいだな……)


そう思いながら、3人を見つめる


荒木荘のメンバーは正座させられたままで、ジョナサンは疲れたようにテーブルに腰掛けている


ジョースター家をじっと見つめる私の隣に、ジョルノが並んだ


私より少し背の高いジョルノは、ギャングのボスの威厳を醸し出している


それはどこか威圧的で、それであって、鏡のよう


まるで、自分自身を映し出されているような感覚に陥る


それもこれも、DIOから受け継いだ『カリスマ』ってやつなのか……


「……ジョルノは、『奪う者』でも『与える者』でもなくて……『受け継ぐ者』なんだね」


「……どういう意味です？」


「いや……やっぱり父親似(・・・)だなぁって」


くすくすと笑って、向き直る


でも、ジョルノもある意味『与える者』だ


無機物に生命を与えるのだから


ジョナサンも、波紋で花を咲かれせられると言っていた


……うん、やはり、ジョルノは『受け継ぐ者』だ


そして父親似だ



「……あ

A、その本……パードレの日記、ですよね……」


「え？うん

『OVER HEAVEN』」


「どこでそれを……？」


「書店に売ってあったよ？

読んだ？」


「……ふふ、はい

読破済みです」


「流石」


「女々しくて少しイライラしましたね」


「wwwww

確かに女々しかったww

昨日の俺は何を書いてたんだ……ってww」


「ちょwwやめwww笑ってしまうじゃないですかwww」


「wwwwwww」




「面白そうだね」


「あぁ、ジョナサン

これ、読んだ？」


「あぁ、ディオの日記だろう？

読んでて少しショックだったなぁ

でもまぁディオだし仕方ないかなぁって」


「パードレのこと、どう思いました？」



「少し女々しいなって思ったなぁ

意外なとこあr」


「「wwwwwwwwwww」」


「え？な、なに？wどうしたの？ww

ちょっと、ジョルノ、荒木荘の床に草がめっちゃ生えてきて、待っ、草刈り機、誰か草刈り機持ってきて！」

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