異世界の日常の中の【荒木荘】 (ページ15)

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そして夜が明けた！

「Aちゃーん

ちょっと聞きたいことがあrきゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ！」

荒木荘に行き、まずシルビアが叫び声を上げた

玄関の目の前には、吉良が助けを求めるように倒れていて、廊下でディアボロが腹から血を吹き出している

ドッピオはディアボロに縋るように抱きついてめそめそ泣き、ディエゴは押入れの中に半身を入れてそのまま気を失っていた

ファニーは、どうなっているのか天井にぶら下がり、DIOは右腕をカーズに吸収されながら二人とも寝ていて、プッチはDIOの背中にうなだれて気絶している

そして、Aが抑えている両目からは血がドクドクとこぼれ落ちていた

シルビアは唯一話が通じそうなドッピオに駆け寄り、何があったかを聞いた

「うぅ……

皆、酒が入った途端なんか暴走しちゃって……

覚えてるのは……ボスはDIOが殺ったって事だけです……」

(問題は酒か……)

とりあえず何があったか1番わからないAに近寄った

「あ～……Aちゃん？」

声をかけて、そっと触れた

その瞬間、Aが反応し、シルビアの方を向いた

「誰！？誰かいるの！？」

「シ、シルビアよ」

「シルビア！来てくれた、ありがとう！

頼みがあるの、そこらへんに小さくて薄い箱みたいなのがない？」

「これの事かしら？」

「下にあるボタンを2回押して、緑の四角い所を押して

次に、上から5番目の、『空条承太郎』ってのを押すの

そしたら、私の方に近づけて」

無言で言われた事を実行し、Aに近づけた

この箱は魔法の箱なのかもしれない

面を触ったりするだけで、映像が映ったり、変わったりする

『……もしもし？どうした？』

その箱から、声が聞こえてさらに驚いた

「お願い、仗助連れて来て！」

『他の奴らが何かを察して殺意がインフレーションしてるが』

「……あぁもう全員来い！」

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「まるで恐竜に引っかかれたような傷ですね

これはひどい」

「犯人はディエゴかよし殺す」

「え、えっと

承太郎？この世界ではこんな事も普通なの？」

「ジョースター家では……まぁ、そうだな

ここまで酷くはないが、喧嘩はある

少なくとも、こんな事は荒木荘では普通だな」

「こ、この世界で生きていけるか心配になってきたわ……」

「念を入れるに越したことはねぇ

油断は禁物だぜ

常に警戒しとくのが、この世界の常識ってやつだ」

「……そうね」