炭治郎の妹は禰豆子以外に生きていた!?

34話 ページ38

伊黒｢ダメなのか？｣

そう言いながらすこししょぼんとする伊黒さん

A｢いえ！ダメじゃないですよ！｣

私は咄嗟に大声で話してしまったため、鏑丸が起きてしまった

A｢あ、ごめんね鏑丸起こしちゃったよね｣

そう言いながら私は鏑丸の頭を人差し指で撫でる

鏑丸は気持ちよさそうにしている

伊黒｢鏑丸戻ってこい｣

伊黒さんがそう言うと鏑丸は私の膝から伊黒の方へ移動する

鏑丸が膝からどいたため私は痺れていた足を少し伸ばした

A｢えっと、どうぞ｣

私はそう言いながら私は一本で結んでいた髪を解き、伊黒さんに背を向ける

伊黒｢あ、あぁ｣

そう言い近づく

伊黒｢さ、触るぞ｣

A｢は、はい｣

その瞬間髪に触れた感触がわかる

伊黒さんの指は細くて、強く触る訳じゃなくて優しく触ってくれている

A｢伊黒さんが私の髪を触るってなんか不思議な感覚ですね｣

私は気を紛らわすためにそう問いかける

伊黒｢いつも甘露寺が三つ編みをしているからな、俺もやってみたいと思っただけだ｣

A｢そ、そうだったんですね｣

2人｢｢……｣｣

私たちの間は無言になってしまったが、伊黒さんに触れられている髪で私は眠くなってくる

伊黒｢髪がサラサラだな、甘露寺のようだ｣

A｢蜜璃さんの髪って綺麗ですもんね！伊黒さんの髪も綺麗だと思います！｣

伊黒｢それは男に言っても意味がないと思うぞ｣

A｢確かにそうですね、こういうのは女の人に言うもんですね！｣

髪の話題になってから私たちは会話が続くようになった



伊黒｢出来たぞ｣

そう聞え私はすこし眠りかけていた頭が起きる

伊黒さんが出来たぞと言って見せたのはすこし不格好な三つ編みだった

A｢伊黒さんの三つ編みはすこし不格好ですね｣

そう言いながら私は伊黒さんの編んだ三つ編みをさっき解いた髪ゴムで結んだ

伊黒｢初めてなんだから当たり前だろ｣

A｢でも、上手ですよ！私がまだ出来ないころは変でしたから｣

私は髪にゆっくりと触れる

伊黒｢もうすこし練習しててもいいか？｣

A｢いいですよ！｣

私はまた髪ゴムを解き伊黒さんに背を向ける

また私の髪に触れた感触が伝う

さっきの伊黒さんの手つきは優しすぎてくすぐったいときも合ったが、今は優し過ぎず強過ぎず程よいくらいの力で髪を梳かしていた



その力加減と伊黒さんの暖かい体温で私の意識はそこでプツリと途切れる

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