新人声優と最推しさんの恋愛事情 3

286話【柏村side】 ページ45

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何となーくそんな気はしてた。うん




いや、だって小野Dさんと話してる時、時々刺さるような視線を感じたし


”何かやべぇな”とは薄々気付いてましたし？


ちょっと気にしながらも小野さんにお年玉返そうとしてたら抵抗されて
ギュッと握りこぶし作られて…と悪戦苦闘してたとこで


ちょっとした助け舟を出してくれたから

『あ、良かった思ってたよりは…』とか思った瞬間に

”バレンタインデー”って言葉のハンマーを笑顔で振り回して舟ぶっ壊して沈めおったしあの先輩


そしたら案の定紀章さんは”なに言ってるわけ？ねぇ？”とでも言いたげな雰囲気醸し出し始めるし
小野さんそれ見て”うっかり小野D〜☆”とか言い始めるしさ


助けの綱であるはずの神谷さんは笑ってるし


紀章さんちょっと不機嫌になるし
あ、でも「オメェはゴ○ィバでも食ってろ！(？)」と言う謎の捨て台詞にはちょっと笑ったよね




……え、それがどうしたって？


…………嗚呼、説明がてらの頭の中整理してるのと



「ねぇ、いつになったら目を開けてくれんの？」


『……モウチョイマッテ』


「またそれ？」



息が掛かるくらいの近さにまで迫ってきてる不機嫌きーやんからの現実逃避。



Hey Hey Hey、ちょっと待とうぜお色気兄さん(44歳)や
私が壁に追いやられてドーン☆とされてるシチュって一体誰得なんだい？？


近いよ？かなり近いよ？あれよ？もうひたすらに近い。

香水の良い匂いはするし、目を瞑る前にちょろっと視界に入ったのは彼氏(最推し)のダブルフィルターの掛かったドアップ。うっ、心臓が！


なんだこのいきなり現れた敵にいきなりギガ○ラッシュ放たれた上に痛恨の一撃食らうみたいなの


もう無理しんどい好き尊い南無。


オタクはな！
推しとの接近及び急接近にな！心臓は耐えきれないんだぞ！
そこまで到達出来てないんだよ！



……え、前もあったろって？


それで慣れれるならホラー映画とか1回見たら怖くないやろがい！(情緒不安定)







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