287話 ページ46
『よーし！状況飲み込めた！！』
「きっかり５分か〜…」
ガラケーを確認しては「ちぇー」と詰まらなそうに呟く紀章さん
いやー危ない危ない。危うく何かされるとこだった
壁に追いやられた時はどうしようかと思ったけど
『５分タイム！』って言ったら待ってくれたよ優しいね。
まぁ５分過ぎたら「どうし(てくれ)ようか…？」って言われた事を考えるとプラマイ0って感じだけど
だがしかし！過ぎなければ此方のモノ！
切り替えが得意なオタクを舐めんなよ！！
「あの慌てっぷりからダメだろうと思ってたのに」
『……過ぎなくて良かった』
ホントに。
…にしても近い。
ちょっとずつ慣れては来たがほんの少し顔を上げればキスが出来てしまえるくらいのこの距離に
意識してしまって落ち着けるワケもなくて視線を泳がせる
だってこういうのに耐性が無いもんだから
いやー、いかんね陰キャは！！
「…ねぇ、司ちゃん？」
『は……んん、はい？』
「俺さ、約束通り5分間何もしなかったよね？」
『…え？まぁ、たまに質問が飛んでましたけど』
「でも結果的に何もしてないよね？？」
『……そうですね』
猛烈にイヤな予感がする。
私の返答に目の前の44歳児はニヤーっと楽しそうに口角を上げる
その表情を例えるなら…
イタズラを思い付いた時の子どもの表情…が一番適切だと思う。
………………確定ですね大変ありがとうございました。
「ならさ〜ぁ？イイコで待ってた俺に
なにか〜ご褒美の一つ、くれても〜良くな〜い？」
『え、えぇっと……』
”ご褒美”って単語を強調しながらもゆるゆると間伸びした声+首を傾げあざとく提案してくる紀章さん。
しかも満面の笑みなのに少したじろぐ。
後ろは壁にも関わらず一歩後ずさろうとした私を
逃がさないとでも言いたげにするりと指を絡められてギュッと握られる
「ね？」
『あ、えー…あ、はは』
イタズラっ子の無邪気な笑顔だったのが、たった1音発するのと同じくして
ガラリと大人の色気を纏ったような妖艶な雰囲気に様変わりした
上に
昔誰かが言っていた
”男の目”と言う奴に真っ直ぐに見詰められてる事
＿＿そしてそこには私しか映っていない事に
総じてはじめての経験に戸惑いを隠せない自分の喉から溢れたのは
情けない渇いた笑い声だけだった
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最小幹部 - shinox2さん» やったー！((谷山さんはそう言うカッコいい言葉をサラッと言うイメージがあったのでぶちこんでみました！ (2020年1月27日 3時) (
レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 「つーかそれは俺が決めるから取り敢えず話せ」刺さる。言われたい(///∇///) (2020年1月26日 23時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - shinox2さん» わかります(笑)私も朴さんが結婚と言うのには「朴さん結婚するだ〜おめでとうございます！」みたいな感じだったんですけど、たっつんさんの時は「え、嘘マジで？ホントに！？(スクショﾊﾟｼｬｧｧ)」って何か焦りました(笑) (2020年1月22日 21時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 朴さんの結婚は『あら〜姉さんおめでとう(^-^)』ぐらいだったのが、達の結婚は「！Σ（￣□￣;）うぇっ！？は？まじで！？」でした。だいぶ絶叫して荒ぶりました(笑) (2020年1月22日 21時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - ころころさん» わかりみが深い……(精一杯の感想) (2020年1月19日 22時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
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