新人声優と最推しさんの恋愛事情 3

282話 ページ41

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「あっ、やっぱ柏村ちゃんだ、おはよー！」


『え、あ、おはようございます、小野さん』



名前を呼ばれてそちらを向けば手を振ってる小野Dさんの姿
私がそれにつられて名前を呼ぶと紀章さんは分かりやすくズルッと滑って項垂れる

わぁ、コメディみたーい★(すっとぼけ)



「司ちゃーんー？」


『ふっ…可抗力……！』



笑顔でゆっくりとしたリズムで名前を呼ばれ
さらに頬をムギュとされて見事に圧に負けた私は首を振りながら弁明する
私悪くないもん
挨拶はきちんと返せってオトンから教わったもん

つまり悪いのはオトン(暴論)



「あけましてーってあれ、紀章さんもいる
はっ、この状況もしかしなくとも俺邪魔者？！」


「よし帰れ」


「うっかり小野D〜」


「小野君……大正解」


「ハウス」



会話が噛み合ってねぇ……

紀章さんさっきから一単語でしかも”帰れ”系の返答しかしてないのにめげてない…

のを見て更に奥から出てきた神谷さんは何だかんだ優しい……のか、あれ？



「……」


あ”っ紀章さんがただただ”今は邪魔すんな”オーラ放ってる
わっかりやっすいけど、やめて、直で食らってんの私だから

私のメンタルガリガリ削れてっから！
なんか申し訳無くなってくる！




『紀章さん取り敢えず一旦落ち着いて下さい。
廊下で話してたんですから私達にも非はあります(多分)
それにさっきのは後でちゃんと話しますから』


「……絶対だぞ」


『なんなら指切りします？』


「する」



すんだ。


別に良いんですけどね？ただ、意外だっただけってお話だけど


納得はしてるけど不服、と言った感じの紀章さんと面と向かい合って小指を絡める

渋々と言った感じで了承してくれた紀章さんには悪いのだが唯々可愛いだけである。
…今言ったら恐らく拗ねるだろうから言わないけどね！

小さい頃のように(意味を知ると何気怖い)あの歌を歌って小指を離した



『小野さんお待たせしましたー』


「あ、うん。
いやー、久しぶりだねホントー」


『ですね〜、確か最後にお会いしたのが……』




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「なるほど……タツ達が”溺愛彼氏”やら”彼女バカ”とか言ってたけどホントだったのか」


「まぁガチの一目惚れの現在進行形だしね」


「……！？」


「せめて何か言葉を発して貰える？」






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多分この小説は流し読みで何となく理解が正解だと今更ながら思います()

こう”考えるな、感じろ！”みたいな……

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