新人声優と最推しさん

41話 ページ42

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『…はい、どうやらそれぞれが自由に呼ぶって事になったようなので進めます。
えー、先輩方の話し合いが時間かかったので次で最後です

現場の谷山さーん？』


隣から吹き出したような声が聞こえたので真逆の方向に顔を向けた。

だってカンペに

”先輩弄っていこう”

って書いてんだもん。

これを弄りと言っても良いのかは知らぬ。


「はい、現場のw谷山です」


途中笑いながらも声優力を生かしてくれる谷山さん
こころなしか全員の背筋が伸びている。

ノリ良すぎですね。


「えー、ペンネーム〔赤点〕さんからのお便りです。

”黒王子のキャストの皆さんこんばんは！”


「「「『こんばんは』」」」


第二十回目おめでとうございます！いつも聴かせていただいています！
早速ですが質問です。
柏村さんの出身と、もしよろしければ出身地の方言など聞かせてください。
よろしくお願いします”

現場からは以上でーす」


『えー、谷山さんありがとうございます。

質問もありがとうございます。その質問は正直前回ゲストで来た時に欲しかったです』


「確かに」

「そやな」



と鈴村さんと下野さんのちょい笑いながらの同意を貰う


『そして肝心の質問ですが生まれは神奈川、育ちは高知です』


「高知って事は小野さんと一緒だー！という事は方言は土佐弁？」


『違いますよ。…あと宮野さん圧、圧が凄い』


「えーー！」と不満げに答える宮野さんと後ろに仰け反る私
うん、近い近い

谷山さんすんません、全ては宮野さんが悪いです。


『高知県の方言は私の知る限りで二種類あるんです。
1つは皆さんご存じの土佐弁、もう一つは幡多(はた)弁ってのがあるがです

中部、東部は土佐弁、西部では幡多(はた)弁ながですよ
確か小野さんの出身地あたりが土佐弁と幡多弁の境目ぐらいやったはず』


と言っても場所は覚えてないから何とも言えんのやけど


『…よし、次行きましょう』


「なんやいつの間にか仕切られとるんやけど
つか、台本持ってるやんけ」


『さっき有無を言わさず渡されました』


さも当然のようにねー？
ｺﾉﾔﾛｳ…

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