1・・・私がアイツを好きなわけ ページ2
『おはよっ!真紀!』
「おはよー水樹ー」
朝からガヤガヤしている教室に入ってきたのは私の幼馴染で大大大親友の中城真紀である。
今日もサラサラでつやつやしている黒髪のロングヘアーを風になびかせながら登校。
・・・実に美しい事だ。
『今日ちょっと遅かったねー!』
「あー、寝坊しちゃったのよ・・・」
いつもなら真紀の方が断然早く登校するのだが、今日は私が一足先に来ていた。
私たちが幸せそうに話しているのにも関わらず、いつものようにアイツは来た。
モブ「おー!松野兄弟おはよー!」
『げ』
急にザワめかしくなった教室。
これがもう毎朝恒例だ。
はぁー、とため息をつくと、真紀が鼻で「フッ」と笑う。
「隣、松野の次男だよね。いーじゃーん」
『なんでよ!!私アイツ好きじゃないし!』
「えー?ほんとー?」
『私があんな奴好きになるわけ・・・』
隣の机に誰か座った音がした。
ビクッと肩を揺らし、横を見ると・・・
「フッ・・・グッモーニン真紀」
「おはよーカラ松ー」
『えっちょ、私は!?』
「えっ、お前もいたのか」
ふざけんな!と言って頭をキャン〇スのノートで叩こうとすると、普通にサッと避けられ、机に強打した私のノートは少し折れ曲がってしまった。
『あぁっ!!ノートが!』
「今のはダサいなwww」
『うるっせ!』
おやおやぁ〜?という様子で見守っている真紀。
違うからね!私はこんなイタくてクズなカラ松なんか好きじゃないからね!
こんなやつ、好きなわけ・・・
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作者名:妄想腐女子 | 作成日時:2018年3月10日 14時