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「城の中にいてもわからないもんはわからない。あんたは女王を見てばかりで民を蔑ろにしすぎた。」
光「ごめん⋯ごめんなさい⋯。」
圭「肩が⋯！」
右肩が柔らかな光に包まれたと思ったらふっと消えた。
私の黄金になっていた左腕も元通りになっていた。
光「⋯っ！」
何かを思い立ったように立ち上がると、そのまま通りの中心の広場へ走っていった。
光「皆！聞いてくれ！」
「王子様だ⋯」
「一体どうしたのかしら⋯」
「また増税⋯？」
王子の登場に困惑する人々。広場はザワザワと人が集まってきた。
光「皆⋯今までごめんなさい！俺、皆がこんな風になってるなんて気づかなかった。だから！税は今までの半分以下に減税、集めた物は全て国民の物資や支援の為に回していくことをここに宣言します！」
人々は一瞬驚いた顔をしたが、次の瞬間には歓喜の声が上がっていた。
「これでもう少し稼げるぞ！」
「あぁ良かった⋯！」
「これで食べ物が買えるぞ！」
圭「良かった⋯」
「めでたしめでたし、だね。」
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作者名：ねむり | 作成日時：2020年10月1日 15時
