魔女に花束、女王に刃2 (ページ4)

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ついに王子はブチ切れた。
まるで癇癪を起こした子供のように真っ赤になって怒っていた。

光「女王は救世主だ。俺達を地獄のような場所から救ってくれた。⋯お前はその恩も忘れたのか⋯？」

圭「⋯」

光「女王の幸せは俺らの幸せ⋯全ては女王の為なんだ⋯この世界も俺らも女王のもの⋯
裏切り者と女王の邪魔者が⋯。女王、敵が来るからと伝えてくれてありがとう⋯」

怒りに振るえながらぶつぶつと何かを呟くと、最後に祈るかのように天を仰いだ。

光「さぁ！兵よ、2人を倒せ！⋯女王を侮辱する奴らだ。生死は問わないよ。」

王子が叫ぶとどこに潜んでいたのか、私達はあっという間に城の兵士たちに囲まれた。

「おい、話と違うじゃん。」

圭「⋯え？どこが？」

「狂信じゃなくてただの狂人だわ！！」

「かかれ！」

兵士長と思わしき人が声を上げると何十人もいる兵士たちが武器を構えて私たちに一斉に襲いかかった。

「めんどくさいなぁ⋯もう！」

ガンッ！と杖を突き立てるとそれを軸にして回し蹴りをかます。

圭人も剣を抜いて兵士に切りかかる。
さすがに剣の腕は凄くて、あっという間に兵を払い除けていった。