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裕「魔女の仔⋯お前がいなければ⋯!」
光「もうやめろ!俺も全然上手く国を動かしてたわけじゃない!だけど、だけど!人が傷つくことは望んでない!裕翔だってそうだろ!」
裕「⋯っ!黙れ!裏切り者ガ⋯」
光「うわぁっ!」
光の応戦も虚しく、どろりとどす黒い闇を放つ王子の力に攻撃を跳ね返された。
裕「正しク美シい国⋯だカラ、俺が絶対⋯逆ラう奴は潰ス⋯!!」
「⋯っなんて力だ⋯っ!!」
裕「女王⋯力ヲ貸シテくレ⋯!!」
黒いオーラは一層色濃くなり、目が虚ろな暴走状態に陥った王子は何かに忠誠を誓うように右手の甲をそっと撫でた。
光「何あれ⋯やばいんじゃないの⋯?」
「この間光も同じ感じだったぞ。」
光「こんなんだったの!?」
圭「記憶が無いのか⋯」
「まぁ当たり前だわな。記憶があって正気ならこんなトリップ状態になるわけないっての!
パキィィイン
「!?」
攻撃を阻止するように地面からいばらを生やす。
が、その瞬間いばらは忽ち氷漬けになってそのまま動かなくなった。
「えっ強⋯」
裕「⋯
圭「うわっ!」
光「やばっ!避けろ!」
どこからとも無く氷の巨大な砲丸が城を破壊するかのように、私達目掛けて吹っ飛んでくる。
あまりのデカさに避けるのも一苦労だ。
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作者名:ねむり | 作成日時:2020年10月1日 15時