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光「⋯っ、本当1番変わっちゃったよね。」
圭「こんなこと言う奴じゃなかったのにさ⋯」
「独りよがりもいい加減にしろ!お前のやってる事は間違ってる!」
裕「何⋯?」
「理想を無理やり他人に押し付けるな!⋯相手は人間なんだ。ちゃんと出来るやつと出来ない奴がいて当然だろ。国の上に立つ者なら、そこを見極めて正しい対処をするのが普通だろ。厳しい暴政の下、自分の理想と違えば罰則だなんて民も自分も苦しめてどうするんだ。」
裕「⋯れ⋯」
「は?」
裕「黙れ!!!」
光「うわっ!」
叫びとともに強い風が吹き荒れる。氷の礫が飛んできて、冷たい吹雪が城内を暴れる。
「さっ⋯む。」
裕「何がわかる⋯お前らに何がわかる⋯!国を良くするために、さらに良いものにするために考えて考えて⋯誰にも負けない国を作るために、誰にも舐められない国にする為に⋯」
怒りで満たされすぎて息は荒く、紡ぐ言葉はばらばらと文章にもなっていなかった。
圭「落ち着いてゆうてぃー⋯」
裕「裏切り者は黙ってろ⋯っ!」
「っ!?」
王子は禍々しいオーラを放ちながら手にした巨大な斧で私に襲いかかってきた。
すかさず避けるが狙いは完全に私。
次々と迫る攻撃に避けることしか出来なかった。
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作者名:ねむり | 作成日時:2020年10月1日 15時