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圭「こっわ！」
光「ねぇ言って！？そういうことは早く言って！？」
「うるさいな。もうここまで着いたんだからいいだろ。」
私達はあっという間に城内に着いた。
王子サマもさすがにビックリしたようで、怪訝な顔で私達を迎えた。
「⋯さて、王子サマ？私あんたに言いたいこと沢山あるんだけど。」
裕「これは随分と派手な登場だな。」
「第一印象は大事でしょう？相手にちゃんと覚えて貰えるように派手に豪快にいかなきゃ。」
裕「あぁ、もう絶対に忘れないよ。⋯例え君がここで死んだとしてもね。」
王子はあくまでも臨戦態勢を崩さなかった。
「⋯国民をこのクソみたいな労働環境から解放しな。ロクに休みも与えないだなんて、割に合ってねぇだろ。」
裕「どこがクソみたいな労働環境なんだ？十分に給与は与えているはずだけど。」
圭「⋯働きに出ている人達の家族は、皆その人の帰りを待ってるんだ。」
光「帰してやれよ裕翔、やりすぎだぞ。」
裕「やりすぎ⋯？俺はまだ満足してない。この国はもっと真面目に、正しく、美しくあるべきなんだ。勤労が取り柄であるならもっとそこを突き詰めていくべきだろう。」
光「だからって国民を縛り付けていいわけないだろ！」
賃金だとか裕福とかそういうことじゃない。民は労働という鎖に縛られて逃げられないんだ。
⋯この暴君がいる限り。
裕「⋯この国では俺が絶対なんだ。正しく美しい国にする為に、俺に逆らう奴は容赦なく潰す！」
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作者名：ねむり | 作成日時：2020年10月1日 15時
