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「それは直接本人に言ってやれ。」
城の前まで来ると、既に上の方に人影が見えた。
城のバルコニーに佇む、いかにもな威厳を放つ男⋯
光「裕翔だ!」
裕「ようこそ我が国へ。魔女の仔共。」
「はっ、わざわざお出迎えどーも!」
裕「早速だけど消えてもらう。お前たちはこの国には⋯この世界には邪魔な存在だ。」
そういうとあっという間に兵に囲まれた。
光「裕翔⋯っ!」
「やれ。魔女の仔の首は残せよ。」
なんて残虐な命令。
でも兵はその言葉に怯むことなく突っかかってくる。
キィンッ!
光「この人数じゃ流石にキツくない?」
圭「Aがなんとか魔法で凌いでくれればこっちもやりやすいんだけど。」
兵士達と刃を交わしながら圭人は手にした剣で斬りかかり、光は長柄の槍で兵士を間合いをとっていく。
「⋯
兵が怯んだところをすかさずいばらで絡め取り、身動きを封じていく。
光「お!息ぴったりじゃん!」
圭「さすがに2回目ともなればね。」
「ちゃんと捕まってろよ。
光圭「「!?」」
兵をあっという間制圧すると、地面から無数の茨が生えて大樹のように束になり、私達を城のバルコニーまで運んだ。
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作者名:ねむり | 作成日時:2020年10月1日 15時