表〃裏〃一〃体２

crime#6 ページ19

『今日会えへん？』




忠義から連絡が来たのは、それから１週間後のことやった。




｢じゃあ、いつものホテルで。｣




今日が、その日や。




忠義の世界が180°変わる日。




楽しみやなぁ。




夜になるのが待ちきれなくてソワソワしてた。




いつものホテルの部屋に、いつも通り先に着いて。




｢お待たせ。｣




いつも通り忠義が来た。




｢シャワーはもう浴びたよー。｣




｢そっか、じゃあ浴びてくるな？｣




忠義がシャワールームに消え、僕の計画は動き出す。




シャワーから戻ってきた忠義は、髪から雫を垂らしてて本当に見惚れてしまう。




まさに水も滴るイイ男。




｢これ、僕から。｣




グラスに注いだワインを差し出した。




｢章大が？嬉しい、ありがとう。｣




なんの疑いもなく口にする忠義。




｢美味いやん^^どこの銘柄？｣




｢そんなんええから、ベッド行こう？｣




｢…どーしたん…急かすの、珍しいやん…。｣




早速効いてきたのか、口調がゆっくりになってきた。



ベッドに横になりにっこり微笑むと、忠義はおでこにキスしてくれる。




｢…あのワイン、アルコール高い…？なんか、頭重いしすんごい眠い…。｣




忠義の目が虚ろになってきて、そのまま深い深い眠りに落ちていった。




さぁ、ここからが本当の始まりや。

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