課外授業【緑橙】

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「……っごめ、なさッ……」




俺以外の何かも怖がってるような感じで




大倉は体を小さく丸めた。




「別にええよ。……あ、上履き買ってもらい？足が大きくならへんで。」




やけに過敏なのが気になったけど、あえて話をそらす。




「……聞いてみる。」




ちょっと心の距離が縮まったかな。




普通に返事してくれた。




「……嫌やったら、今日はこのまま教室戻らんでもええで？このあとは帰りの会だけやから。」




「……ええの？」




てっきり無理矢理連れ戻されると思ってたみたいで、目を見開いて俺を見た。




「……代わりに、ちゃんと謝り？さっき俺に謝れたんやから、出来るって。」




やけど、そう言ったとたん、大倉の目つきが変わる。




「……く、なぃ……。」




「え？」





「ボクは悪くないねんもんっ!!」




怒りを顕にして、俺から離れていく。




「どこ行くねん、大倉くん！」




呆気に取られていたら、見失ってしまっていた。




俺の担任クラスの生徒なんや。




これから関係を築いていかなあかんのに。




頭をかいた。




先行き不安やわ…。

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