crime#4 ページ42
「おじいさん、死んだって。」
ある日、病院から電話がかかり、応対した雛にそう言われた。
「そっか。……じゃあ、解散やな。」
俺の親父が死んだことで、遺産が手に入る。
それで目的が達成される。
「もうお別れ?」
「そうやで。」
章大が、そっか…と呟いた。
俺は、横山侯隆ではない。
横山侯隆は、死んだじいさんの息子の名前。
……架空の。
じいさんは独身で身寄りのない富豪の老人。
病院で寝たきりになっていて、死んでも遺産の相続人がいなかった。
俺らの所属する“劇団”はそこに目をつけ、俺らを派遣したんや。
俺たちは、演技者。
俺も、雛も、章大も、亮も。
血のつながりのない、擬似家族や。
息子家族をでっち上げ、遺産を手に入れるために組まれたチームのようなもの。
任務が終われば、そこで関係は切れてしまう。
まさに、
「同じ屋根の下」限定家族。
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もぇ(プロフ) - 理子さん» コメント有難うございます!!人間味が出ればと考えながら書いているのでとても嬉しいです(*^^*)文才なんでとんでもないです(^_^;)ネタが尽きるまでは書き続けたいと思います♪ (2014年7月19日 18時) (レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
理子 - 同じ屋根の下 は、少し温かみがあって好きです。 救世主は悪魔は、こわいです…(°▽°)なんか、すごい現実的で人間独特のドロドロ感がにじみでてて、なんかすごいなっておもいました。 すごい文才がありますね!!小説とかだせそうです、笑 (2014年7月19日 18時) (レス) id: 166f5c2e0e (このIDを非表示/違反報告)
もぇ(プロフ) - きへいさん» はじめまして!嬉しいお言葉ありがとうございます(*^^*)自分では本当まだまだ下手くそでお見せするのが恥ずかしいくらいです(^_^;)これからこ更新頑張ります♪ (2014年7月12日 20時) (レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
きへい(プロフ) - はじめまして!不思議な魅力があるお話ですね。ついつい読み込んでしまいました!特に3つ目のお話は結末にゾッとしました!文章がお上手で素敵です!応援してます! (2014年7月12日 19時) (レス) id: 0776b1b3fe (このIDを非表示/違反報告)
もぇ(プロフ) - ∞まな∞さん» コメントありがとうございます(*´ω`*)お互いに頑張りましょう(*^^*) (2014年7月6日 0時) (レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぇすと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7553/
作成日時:2014年5月30日 20時