crime#3 ページ27
「住む所がないなら、空部屋があるから使って?」
天使のような笑顔でそう言うヤス。
「いや、でも……」
「ええのええの。人類みな兄弟、って言うやろ?」
強引に押し込まれたその部屋は、簡素ながらベットもあるし、
公園のベンチとは雲泥の差。
着替えから何から全部用意してあった。
「あとでご飯持ってこさせるから、ちょっと待っててね。」
バタンと閉じられたドアを呆然と眺める。
今の状況を理解できてなかった。
一体全体なんなんや、あの人。
「……どうぞ。」
しばらくして、1人の男の人がご飯と味噌汁を持ってきてくれた。
この人もここに住んでる人かな。
篭もってるのか、肌が真っ白。
「あの、ここは……。」
「俺も最初は同じこと言うてたなぁ(笑)」
暗い人かと思ったら、明るく笑う。
「俺も分かりませんわ(笑)ただ、俺は好きですけどね、ここ。」
分からんって……。
ますますこんがらがって頭を抱える俺に、
「では、ごゆっくり。」
とだけ言い残して、その人は出て行った。
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もぇ(プロフ) - 理子さん» コメント有難うございます!!人間味が出ればと考えながら書いているのでとても嬉しいです(*^^*)文才なんでとんでもないです(^_^;)ネタが尽きるまでは書き続けたいと思います♪ (2014年7月19日 18時) (レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
理子 - 同じ屋根の下 は、少し温かみがあって好きです。 救世主は悪魔は、こわいです…(°▽°)なんか、すごい現実的で人間独特のドロドロ感がにじみでてて、なんかすごいなっておもいました。 すごい文才がありますね!!小説とかだせそうです、笑 (2014年7月19日 18時) (レス) id: 166f5c2e0e (このIDを非表示/違反報告)
もぇ(プロフ) - きへいさん» はじめまして!嬉しいお言葉ありがとうございます(*^^*)自分では本当まだまだ下手くそでお見せするのが恥ずかしいくらいです(^_^;)これからこ更新頑張ります♪ (2014年7月12日 20時) (レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
きへい(プロフ) - はじめまして!不思議な魅力があるお話ですね。ついつい読み込んでしまいました!特に3つ目のお話は結末にゾッとしました!文章がお上手で素敵です!応援してます! (2014年7月12日 19時) (レス) id: 0776b1b3fe (このIDを非表示/違反報告)
もぇ(プロフ) - ∞まな∞さん» コメントありがとうございます(*´ω`*)お互いに頑張りましょう(*^^*) (2014年7月6日 0時) (レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぇすと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7553/
作成日時:2014年5月30日 20時