crime#2 ページ18
｢またか……。｣
夜中、亮の泣き声に叩き起される。
さっき寝ついたばっかやのに…。
毎日、亮が眠った間にうたた寝する程度しか睡眠がとれない。
いつ何が起こるかわからないから、目を離すのが怖くて怖くて
亮につきっきり。
トイレに行くのもお風呂の時も、ドアを開けて亮を見える位置に寝かせておく。
食事も、隙を見計らってかけこむし
全ての時間を亮の為に使っていた。
買い物も、連れて行って泣かれても困るし、車に置いておくわけにも行かないから
全てネットショッピングで済ませる。
友達は独身ばかりで、話も合わないしそもそも遊びに行けない。
親は、育児は女の仕事と思ってるから、妻が海外出張に行ってるのは内緒やし
仕事もしてない俺は、
生活の全てが家の中で、亮だけで。
ふと気づくと、
今週誰とも会話してへん、
なんてこともザラにあった。
｢亮ちゃん……なんで泣いてるん〜？｣
母親じゃないからやろうか。
男の俺じゃ、どんなに頑張っても母親代わりにはなれへんのか。
なんで泣いてるのか、いつまでたっても分からない。
ほら、母親は勘で分かるって言うやんか。
｢オムツは…濡れてへんし、ミルクはさっき飲ませたし……｣
泣き止まない亮に、こっちまで泣きたくなってくる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もぇ(プロフ) - 理子さん» コメント有難うございます!!人間味が出ればと考えながら書いているのでとても嬉しいです(*^^*)文才なんでとんでもないです(^_^;)ネタが尽きるまでは書き続けたいと思います♪ (2014年7月19日 18時) (
レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
理子 - 同じ屋根の下 は、少し温かみがあって好きです。 救世主は悪魔は、こわいです…(°▽°)なんか、すごい現実的で人間独特のドロドロ感がにじみでてて、なんかすごいなっておもいました。 すごい文才がありますね!!小説とかだせそうです、笑 (2014年7月19日 18時) (レス) id: 166f5c2e0e (このIDを非表示/違反報告)
もぇ(プロフ) - きへいさん» はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます(*^^*)自分では本当まだまだ下手くそでお見せするのが恥ずかしいくらいです(^_^;)これからこ更新頑張ります♪ (2014年7月12日 20時) (レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
きへい(プロフ) - はじめまして！不思議な魅力があるお話ですね。ついつい読み込んでしまいました！特に３つ目のお話は結末にゾッとしました！文章がお上手で素敵です！応援してます！ (2014年7月12日 19時) (レス) id: 0776b1b3fe (このIDを非表示/違反報告)
もぇ(プロフ) - ∞まな∞さん» コメントありがとうございます(*´ω｀*)お互いに頑張りましょう(*^^*) (2014年7月6日 0時) (レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うぇすと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7553/
作成日時：2014年5月30日 20時
