四十九話 言いかけたこと ページ49
「エマ」
リリーやセブルスが見当たらず、探し回っていた。
声をかけられ、振り返ると、そこにはレギュラスの姿があった。
『レギュラス！会えてよかった』
レ「見せてもらいましたよ。貴女は、守護霊の呪文が使えるんですね」
私が頷くと、レギュラスは「綺麗でしたよ」と言ってくれた。
レ「兄上は、もちろん来るのを嫌がったでしょうね」
突然の言葉に驚いて目を見開くと、レギュラスは笑った。
レ「母上の口癖は、「レギュラスはシリウスよりも良い息子」でした」
『レギュラス...でもね』
レ「僕は、兄上とは違う道を行きます」
冷たい笑顔が浮かんでいた。
『そっか。うん。頑張って』
レ「ただ、僕は、兄上と同じところがあるようです」
レギュラスが、私の目をまっすぐ見た。
レ「僕は、あなたが―――――と、これ以上言うと兄上に怒られますね。では、
今夜はこれくらいにします」
『もう行っちゃうの？』
レ「僕は、エマが来る随分前からいましたから、もう十分です。さよなら、エマ」
お辞儀をして出口に向かうレギュラスに、手を振って見送った。
＊
お腹が空いていたので、お菓子をつまんでいると、
奥のカーテンから声がした。
リ「エマ...！」
『リリー？セブルスも』
カーテンをめくると、そこには隠れるようにして二人がいた。
セ「リリーが隠れたいと」
リ「だって！スラグホーン先生ったらしつこいんですもの。
私とすれ違えば、「君がスリザリンに入らなかったのが残念だ」って」
リリーがうんざりしたように言った。
セ「僕もその点は、先生に同感だけどね」
リ「私、別に望んでグリフィンドールに入ったわけじゃないわ。闇の魔術は嫌いだけど」
セブルスの方をみると、セブルスは聞いていないようだった。
セブルスは、自分に都合のいいことしか耳に入れないくせがあるらしい。
リ「あなたも、守護霊の呪文を使うように迫られてたわね」
『うん。先生は知りたがりなんだよ』
セブルスがクスクスと笑った。
その夜は、別につまらないものではなかった。
レギュラスが何を言いかけてたのかが気になるが、
リリーとセブルスと、とても楽しいパーティだった。
番外編 言いかけたこと・レギュラス視点→←四十八話 イースターパーティ
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こん(プロフ) - ルーモスさん» 大変申し訳ありません！いえいえ！全然そんなことないです！ありがとうございます。お楽しみいただけて幸いです！ (2015年8月21日 12時) (
レス) id: 813c3ea4d2 (このIDを非表示/違反報告)
ルーモス - いえいえ！私の携帯がおかしいのかと思ってしまって…。気掛かりな事言ってすみません！お話とてもおもしろいですっ！続き楽しみに待ってますね！ (2015年8月20日 20時) (レス) id: 18d5c3985a (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - ルーモスさん» 申し訳ありません。当小説は、作者の希望により名前変換に対応しておりません。ご了承ください。 (2015年8月20日 17時) (レス) id: a4ba4bd797 (このIDを非表示/違反報告)
ルーモス - 名前変換できない… (2015年8月20日 16時) (レス) id: 18d5c3985a (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - 陽菜さん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです。頑張ります！ (2015年8月6日 21時) (レス) id: c140e15251 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2015年7月26日 1時
