四十一話 嫉妬と驚き ページ41
『リーマ...』
傷の具合はどうか？と聞くつもりだったが、ためらった。
リーマスは、一人の女子生徒と仲良さそうに話している。
「今度、一緒にホグズミード行きましょう？」
女子生徒が恥ずかしそうに聞いている。
あれは...ナターシャ・キックリーだ。グリフィンドールで、私達と同じ歳。
以前、リーマスとはクリスマスのダンスパーティで踊っている。
リー「うん、いいよ」
リーマスは困ったように笑いながら、OKしていた。
なんだか、胸が苦しくなった。
ちくちくして、不思議な気分だ。
今まではこんなこと、なかったんだけどなぁ。
リー「...エマ？」
『えっ...！？』
リー「あ、ごめん。びっくりさせた？」
『ううん。気にしないで。考え事してて』
リーマスがにっこり微笑んだので、私も返した。
『あの子...ナターシャ？ホグズミード、一緒に行くの？』
リー「あぁ、うん。聞こえてた？」
『聞くつもりはなかったんだけど...ごめんね』
リー「いいんだけどさ。断れなくて」
『あんな可愛い子に好かれてて、リーマスが羨ましいよ』
本当は、リーマスと二人でホグズミードに行けるナターシャが羨ましいんだけど。
リー「そうだね」
「可愛い子」と言った私にリーマスがそう言ったので、
少し嫌な気持ちになる。今日はこんなことばっかり。何考えてるんだ、私は。
ナターシャは確かに、グリフィンドールでも目立って可愛い。
艶やかな金色の髪に、薄い緑の瞳、整った顔。
そんな子と二人きりなんて――――――
リー「でも」
リーマスが言った。
リー「僕は、エマの方が可愛いと思うな」
『えっ！？』
リー「どうしたの？真っ赤だよ」
悪戯にリーマスが笑う。恥ずかしくなって、手で顔を覆った。
本当、リーマスのこうゆう突然の言動にはいつも驚かされる。
『冗談言わないでよ...本気にしちゃうでしょ』
リー「本気なんだけどなぁ...」
『いいの！気使ってくれなくて。ほら、ジェームズ達のとこ行こう』
私は強引にリーマスの手を引っ張った。
これ以上、真っ赤な私の顔を見られたくなくて。
恥ずかしいのは苦手なんだよ、私は。
リーマスの顔を気づかれないように除くと、
その顔には笑顔が浮かんでいた。
(ナターシャ・キックリーは、「ハリー・ポッター」には登場しない
オリジナルキャラクターです)
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こん(プロフ) - ルーモスさん» 大変申し訳ありません！いえいえ！全然そんなことないです！ありがとうございます。お楽しみいただけて幸いです！ (2015年8月21日 12時) (
レス) id: 813c3ea4d2 (このIDを非表示/違反報告)
ルーモス - いえいえ！私の携帯がおかしいのかと思ってしまって…。気掛かりな事言ってすみません！お話とてもおもしろいですっ！続き楽しみに待ってますね！ (2015年8月20日 20時) (レス) id: 18d5c3985a (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - ルーモスさん» 申し訳ありません。当小説は、作者の希望により名前変換に対応しておりません。ご了承ください。 (2015年8月20日 17時) (レス) id: a4ba4bd797 (このIDを非表示/違反報告)
ルーモス - 名前変換できない… (2015年8月20日 16時) (レス) id: 18d5c3985a (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - 陽菜さん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです。頑張ります！ (2015年8月6日 21時) (レス) id: c140e15251 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2015年7月26日 1時
