107話 ページ10
『P-Zさんの個性は何なんですか。』
前を歩く彼にふと尋ねた。
「逆に何だと思います？」
『えー…影系の個性意外なら別に何でもいいけど。』
「答えになってないっすよ。
…まあ、その内わかると思います。」
その内って、いつよ。
戦闘に向いている個性なら、戦いが勃発してしまった後にわかることになる。
私の天敵になる個性じゃないことだけを祈るよ。
「ここが会議室、その奥がトイレ。
この階はだいたいこんな感じっす。」
振り返ったP-Zさんと目が合う。
ﾄﾞｷｯ
……は？
「？
どうかしました？」
『あ、いや…』
「…あ、ここゴミついてますよ。」
P-Zさんは私に一歩近寄ると、そのまま手を伸ばしてきて私の頭に軽く触れた。
思わず後ずさると、キョトンとした顔をした。
「もしかして警戒してます？」
『そ、そりゃそうですよ。
わ、私こう見えても人見知りなんで？！
仮にも元ヒーローですし？！』
なんでこんな慌てふためいてるんだ私。
敵相手に"こんな感覚"で動揺したの初めてかもしれない。
そんな私をみたP-Zさんは、ハッと息を吐いて笑った後
「バーカ」
『〜ｯ？！』
さっきまでの無愛想で、クールな表情からは一変、少しだけ不敵な笑みを浮かべて私を見下ろした。
でもおかしいの。
敵のはずなのに、敵の笑顔なのに
やっぱりこの人からはそんな感じが全く感じられないから。
「敵相手に隙見せちゃダメっすよ。」
『いや、私も今日から敵の一員なんですけど。』
「あー、そういやそうでしたね。
ヒーローとしてのシャイニーで認識してるんで、つい。」
『……あなた、本当に敵？』
思わず投げかけた質問に、彼が答えることはなかった。
真っ黒に染めた髪の毛
青い瞳で、基本的に無表情
声のトーンも落ち着いた心地よい低い声
風貌も、敵にしては中々にイケメンだし。
「腹、減ってます？」
『あんまり…』
「…つーか、シャイニー痩せました？
ちゃんと食ってんすか？」
『自分では食べてるつもりなんだけどな〜』
あはは、と笑えばクールな表情が少し崩れて、眉間に皺が寄る。
そしてあろうことか
ﾑﾆｯ
『なっ…！』
「ほっそ、すぐ折れそう。
飯食いに行きますよ、強制っす。」
『き、気安く腰なんか触るな…！』
な、なんなのこの人まじで…！
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あめみや(プロフ) - め"っ"ち"ゃ泣け"ま"す"(;_;)か"っ"ち"ゃん"ん〜〜 (2023年4月28日 17時) (
レス) @page37 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - あおいさん» はじめまして…！♡一言だけどおっしゃらず、おっっもたいお言葉送っていただいても大丈夫ですよ？およよ？(調子乗んな)嬉しいです…ありがとうございます…！(泣) (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - しろごまさん» ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました…！(泣)駆け足気味だったかな…？と思いつつ、かっちゃんの心境の変化、それに伴う行動の変化を書くことができて安心しております(^^)そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます！！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - はじめましてなんですけど一言だけ失礼します…最高かよぉー！！！ (2022年9月20日 22時) (レス) @page50 id: 01cd2e0a3b (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 完結お疲れ様でした！最初は爆豪…って思ってたんですけど、続編まで行くとシャイニーちゃぁぁんー（号泣)になって、最後はもうほんとに二人共可愛すぎて言葉にならなかったです！とにかくほんとに面白い作品でした！他作品の更新応援してます！長文失礼しました💦 (2022年9月19日 19時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年8月3日 0時
